2020年2月5日水曜日

右側通行

ほぼ毎日、あらゆる地域で感じる事ですが、いつものように道路の右側を歩いておりますと、次から次へと前から左側通行の人が歩いて来て、私をうっとおしそうに見て通るのです。そして殆どの人が私をよけようとはしません、なので私が車道側によけています。
車道側は車が後方から来ますので、私がそちら側によける行為は、とても危険だとは思うのですが、誰もよけてくれないので仕方なく右側通行の私がよけているのです。
日本では歩行者は右側通行だったような気がするのですが、ほとんどの人が左側を歩いているのです。
最初はたまたまだと思っていたのですが、もう何年も変わらないので、実際のところを調べてみました。

すると、1924年に歩行者は左側通行と法律に規定されたらしいのですが、江戸時代に、正面から来た武士に居合いで切りつけられやすいため、それを避けるために右側通行が一般的になったというのです。

道路交通法、第10条第1項では・・・
「歩行者は、歩道又は歩行者の通行に十分な幅員を有する路側帯(次項及び次条において「歩道等」という)と車道の区別のない道路においては、道路の右側端に寄って通行しなければならない。ただし、道路の右側端を通行することが危険であるときその他やむを得ないときは、道路の左側端に寄って通行することができる。」

すなわち、これは歩道等と車道の区別の無い道路で適用されるルールであって、歩道及び十分な幅がある路側帯等では規定は存在しないということになります。
このため、歩道及び路側帯を歩く場合には、一般的な交通マナーに従うことになるわけです。

道路交通法第17条第4項・・・
「車両は、道路(歩道等と車道の区別のある道路においては、車道。以下第九節の二までにおいて同じ。)の中央(軌道が道路の側端に寄って設けられている場合においては当該道路の軌道敷を除いた部分の中央とし、道路標識等による中央線が設けられているときはその中央線の設けられた道路の部分を中央とする。以下同じ。)から左の部分(以下「左側部分」という。)を通行しなければならない。」

上記の法律によって、現在の歩行者の通行ルールは、この自動車の左側通行に対面する形で右側通行となっているわけです。
となると歩道等では、歩行者は安全な左側通行となるわけです。(歩道で右側を歩くと後方から来る車が見えないため)

ということは、冒頭で私が言っている右側通行で感じている不満は正しかったわけです。
歩道もなく、歩道と車道の区別のない道路で、右側を歩いている時の事ですから、私が正面から来る左側通行の人からうっとおしそうにされ、しかも振り返らないと車が見えない車道側に私がよける行為もおかしいわけです。
そして左側通行の人たちも、歩道の場合は左側通行なので、それがクセになって、もしくは左側が正しいと勘違いして、強気で歩いているのでしょう。
よく理解できました。
ただ、ネットを見ていると、この左側通行推進派の人たちが、右側通行の人を誹謗中傷したりアホ呼ばわりしていたり、また右側通行の人が、私のように左側通行の人をよけずにぶつかってきたり、文句を言ったりという事もあるようで、それでケンカになっているようです。
お互いに譲り合いの精神が必要な気がします。

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