2014年3月23日日曜日

三角木馬

一昔前、SMの代名詞といえば、ロウソク、ムチ、亀甲縛り、そして三角木馬と決まっておりました。
いや一昔前というよりも、二昔も三昔も前だったかもわかりません。
なんせ子供心に、ロウソクやムチはまだ何とか理解できたのですが、この三角木馬だけは、どうしても理解できなかった事を強く覚えています。
あの尖った木馬にまたがるなんて、もう想像しただけで痛すぎます。
あまりにも痛すぎるので、徐々にニーズがなくなり、消え去ったのだと思います。
いや今でも実は存在していて、でもかなりの上級者向けなので、我々のような一般人が目にする機会が無くなったのかもわかりません。
いずれにしても、恐ろしく痛そうな道具である事は間違いないのです。
当時SMといえば、 2人が密かに楽しむマニアックなプレイだったはずですが、最近では完全に市民権を得たのか、普通の会話にも出てくるまでになりました。
当時は、変態というイメージを持たれないために、SMの趣味があったとしても、誰にも言わなかった、そんな時代だったのです。
今では、年頃の女子が普通に初対面の男性の前でも、自分がSかMかなどという会話をしています。
時代は変わったものです。
SMという趣味が市民権を得て、ごく当たり前のプレイとして認知されていく中で、三角木馬は一般人には受け入れられず、徐々に消滅して行ったのかもわかりません。

電話好きのオジサン

とある飲食店のカウンター席。
運営上の効率を考えれば、当然の事ですが、1人客なら、だいたいカウンター席に通されます。
カウンターで1人飲んでいると、様々な人を見かけます。
先日、三重県のとある飲食店にて、1人カウンター席で飲んでいますと、1人のオジサンが賑やかに入ってきました。
この賑やかというのは、別に酔っているわけではなく、店員とのやりとりが、口数が多いせいでしょうか、なんとなく賑やかしく感じるオジサンだったのです。
そのオジサンは、ビールと料理を注文し終えると、バッグから携帯電話を取り出し、誰かに電話し始めたのです。
「もしも~し、俺俺、何してた?」
だいたいこんなところで電話をかけなければならないという状況は、よほど急ぎの要件か、それとも日課となっている大好きな彼女への電話か、もしくは、どうしても今かけておかないといけない何か特別な理由がある場合だと思います。
「えっ?いやいや、今メシ食ってるんだけどね。いま忙しい?」
携帯電話のスピーカー音量が大きいのか、こちらまで相手の声が聞こえてきます。
相手は男性です。
相手の話し方からすると、このオジサンよりも年下なのでしょう。
相手は敬語です。明らかに受話器の向こうで、このオジサンに遠慮している事が、話し方で理解できます。
会社の部下か、後輩か、取引先の営業マンか、とにかくこのオジサンには服従しなければならない立場の人に間違いないはずです。
「いまヒマだからさ、ヒマつぶしに付き合ってもらおうと思って」
なんという事でしょうか。
このオジサンは、飲食店のカウンター席で、ビールを飲みながらヒマだから電話に付き合ってくれと、年下の男性に電話をかけているのです。
どんなけ迷惑なオッサンなのでしょうか、先程までオジサンと呼んでいましたが、もうオッサンと呼ばせてもらいます。
相手の男性が今何をしていて、どんな心境でオッサンの電話の相手をしているのかわかりませんが、とにかく迷惑すぎるオッサンです。
オッサンは、左手に携帯電話、右手でビールを飲み、そして料理を食べ、延々と喋り続けています。
話題も仕事の事から、飲んで楽しかった事、花見の話、旅行のこと、知人の話と多岐にわたります。
そのほとんどが、たあいもない話です。
しかも声が大きく、オッサンの声が店内に響き渡ります。
かれこれ2時間が経過したでしょうか、オッサンはまだ喋り続けています。
私は待合せの人との時間となった為に店を出ましたが、一体あれからまだ何時間喋り続けたのか、今度そのお店を訪問した際に聞いてみようと思います。
そもそも、もしも私なら、こんな迷惑な電話がかかってきたら、電波状況が悪いせいにして、突然切ってしまいます。
そして一度だけすぐにかけ直して
「さーせん今電波悪いのでまたかけますわ」
と言っておけば良いのです。

2014年3月11日火曜日

上の住民


毎朝4時頃になると、上の部屋からガタッゴドッガガガッと、かなりの騒音が聞こえてきます。
これはもう何年も続いております。
5時には眠りについてしまうので、それが一体何時まで続いているのかはわかりませんが、家にいる時は、毎日その音を聞きながら眠りについています。
という事は、最低でも1時間は続いている事になります。
そしてただならぬ音である事は間違いありません。

私は、シーンと静かな状態よりも、テレビがつきっぱなしの方が眠りにつきやすいので、この騒音によって眠れないということはありません。
がしかし、うるさすぎます。
がしかし、非常識すぎます。
分譲マンションですし、構造上隣の部屋の音が気になるなんて事は皆無なので、床を激しくハンマーで叩く等の、かなりの事をやっている事は確かなはずです。

上の住民は、早朝から一体何をやっているのでしょうか。

掃除でしょうか。
いや掃除としてもうるさすぎます。
仮に掃除だった場合、掃除機をあちこちにぶつけながら、荒々しく掃除をしているとしか思えません。
そうしないと、あそこまで大きな音は出るはずかないのです。

毎朝模様替えをやっているのでしょうか。
なかなか気に入った配置が見つからず、何年もかかってタンスやベットの位置を変更しているのかもわかりません。仮にそうだった場合、出勤まであまり時間もないので、どうしても荒々しく、乱暴にやってしまっているのでしょう。
そうとしか思えない音なのです。
そうしないと、あそこまで大きな音は出るはずがないのです。

毎朝相撲やレスリング等の格闘技をやっているのでしょうか。
格闘家が住んでいて、普段は会社勤めなので、早朝しか練習する時間がなく、仕方なく早起きをして練習をやっているのでしょうか。もしそうだとしたら、単なる練習ではなく、スパークリング等の激しい練習としか思えません。
それとも知らぬ間に、上の部屋は相撲部屋になっているのかも知れません。
相撲部屋なら納得がいきます。
それぐらいの音なのです。
そうじゃないと、あそこまで大きな音は出るはずがないのです。

毎朝日曜大工をやっているのでしょうか。
何年もかかるような、大掛かりなリフォームをやっていて、しかも業者に依頼するとコストもかかるので、自身でコツコツと毎朝やっているのかもしれません。
会社勤めなので、仕方なく早起きをして毎朝やっているというのなら納得がいきます。
そうじゃないと、あそこまで大きな音は出るはずがないのです。

毎朝部屋の家具という家具を叩き壊しているのでしょうか。
会社で中間管理職のために、上司からの重圧と、ゆとり世代に挟まれ、ストレスが溜まりすぎて、ハンマーや斧で家具という家具を叩き壊し、ストレスを発散させているのでしょうか。
確かに中間管理職は大変です、ハンマーや斧で家具を叩き壊した事はありませんが、人に当たるよりはマシです。それなら納得がいきます。
そうじゃないと、あそこまで大きな音は出るはずがないのです。

しかし、それぐらいの騒音なのです。
別に眠れないというわけではないので良いのです。
良いのですが何をやっているのかが気になって気になって仕方がないのです。
朝の4時といえば、ほとんどの人が眠っていて、辺りは静まりかえっています。
そんな時間から何時間もそんな音を出し続けるという事を、しなければならないという理由がわからないのです。

もう何年も前の事ですが、この早朝の騒音が気になったので、管理員に聞いた事があります。
その時に、うちの上の部屋は誰も住んでいないと聞き、背筋がゾォッとした事があります。
しかし、もうあれから何年も経過しますし、きっと今は誰かが住んでいるはずです。
絶対に誰か人が住んでいて、明らかに何か激しい事をやっている音です。
そんな音が聞こえてくるのです。
確かにその何年か前の、誰も住んでいない時に聞こえて来た音と何ら変化はありませんが、心霊現象にしては音がうるさすぎるのです。
本当に誰も住んでいないのに、そんな音が聞こえて来るのであれば、さすがに怖いので、絶対に1人で見にい行こうとは思いませんが、いつか10人ほどでツアーを組んで、騒音が始まる午前4時、上の階に確認に行ってみたいと考えています。
それが実現した際は、こちらで動画を配信させていただきますのでお楽しみに。

幽霊

幽霊が出た幽霊が出たと、世間では幽霊が出た話には人が集まり、そして花が咲きます。
そんな話は聞きたくないと、頑なに聞こうとしない人も、少なからずおられますが、だいたいの人は「えっ?なんて?マジで?」と興味本位に集まってきます。
知人の体験談、身内の体験談など、幽霊話は様々な人の体験談が熱く語られますが、やはりなんといっても自身の体験談が一番心に響くのではないでしょうか。
知人や友人など、人から聞いた話は、どこか疑ってしまうものです。
その人自身が体験した話は、やはり信憑性も高く、何よりも本人が体験している話なので、何かと質問もできますし盛り上がります。
毎回そういった幽霊話を、鳥肌を立てながら、時には涙を流しながら聞くのが皆大好きなのです。

私は、母親が死んでから、あまり幽霊を怖いとは思わなくなりました。
子供の頃は、幽霊が怖くて怖くて、夜中に階段をおりてトイレに行くなんて事は、絶対にできなかったほどに怖かったのです。
いつも2階の窓から用をたしておりました。
ところが、母親が死んだ時、幽霊になってでも良いので出てきてほしいと強く思いました。
結局、父親や弟の枕元へは、何度となく登場したらしいのですが、何故か私のところへは一度も出てきてくれませんでした。
しかしそれ以来、あまり幽霊が怖いなどと思わなくなったのです。
確かに、深夜の古いホテルの廊下の奥にある自販機コーナーは怖いですし、幽霊が出ると有名なホテルへ宿泊する時は、誰かに背中を叩かれたりと、怖いと思うような体験は何度となくするのですが、だからと言って怖くて眠れないとか、シャンプー中に後ろが気になって目を閉じれないなどというような事はありません。
布団から足を出して寝ると、誰かに足を引っ張られるとも思わなくなったのです。
逆に、何か怖い体験をすると、それがネタになるとさえ思ってしまうようになりました。
これが歳をとるという事なのでしょうか。
もしそうだとしたら、老けたと思われるのは嫌なので、キャーキャー言って怖いフリを続けようと思います。

LINEバブル

LINEバブルの不具合に、いちいち文句を言っている大人に対して「大人気ない大人やなぁ」とお嘆きの皆さんに対して、私から特に何も言うことはありませんが、ただ私が言いたいのは文句ではないのです、愚痴なのです、愚痴を聞いて欲しいのです。

以前、LINEバブルのゲームオーバー後に、画面の中央に突然現れていた「有料復活ボタン」というものがありました。
これはLINE側が意図的に、課金させようと(お金を使わそうと)仕組んだ罠だったわけですが、私はこれに毎回指が当たってしまい、復活したくもないのに勝手に復活してしまうという最悪な状態が続いておりました。
当然こういったゲームに課金だけは絶対にしたくはありませんので、コツコツと一生懸命コインを貯めていたのです。
おそらく15000コインぐらいは貯めていたのではないでしょうか。
それをあっという間に失ってしまったのです。
当然私は、アチコチで「LINE糞バブルLINE糞バブル」と文句を言います。周囲の人は「大人気ない大人やなぁ」と思っていたに違いありません。
しかし、やはり全国的に文句を言う大人気ない大人が多かったのでしょう、すぐに有料復活ボタンは、画面上部に現れるようになりました。

今回、私が文句、いや愚痴を聞いて欲しいというのは、もっと複雑で、もっと恐ろしい内容なのです。

先ほども書きましたが、私はコツコツとコインを貯めています。
アイテムは一切使用せず、コツコツコツコツと貯めているのです。
それはいざという時の為に貯めているわけで、一体いつその「いざ」がいつ来るのかはわかりませんが、とにかくコツコツ貯めているわけです。
先日ついに15万ものコインが貯まったので、別のベット召喚し、何回かレベルアップ致しました。
なので残りは12万コインほどだったでしょうか、ところが、本日コインを見ると104000コインとなっているのです。
「えっ?うせや!」
確かに12万以上はあったはずなのに、何故か10万ちょっとしかないのです。
私は12万あったと勝手に勘違いしていたのだろうと思いました。
まさか勝手にコインが減ってるなんて、夢にも思いません。
またコツコツとコインを増やすために、バブりはじめたのです。
すると100コイン程増えるはずが、500コイン減っていたのです。
「えっ?うんぜやん!」
アイテムなんて使っていません。
なのに何故500コインも減ってしまったのでしょうか。
私は不思議に思い、アイテム設置画面を開いて確かめます。
やはりアイテムなんて何も選択していないのです。
何気無くアイテム設置画面を上にスライドしてみました、すると一番下にガイドライン表示のアイテムがあり、何故かそこを選択していたのです。
どうりで最近なぜか矢印が出るようになった事を不思議に思っていたのです。
これまでに一度もこんな意味のないアイテムを使った事がないので、どんなものかも知らなかったせいもあります。
ありますが、一度アイテムを選択すると、解除しない限り毎回使用してしまうという仕様が問題です。
おかげで全く気付かぬままに、15000コインも消失してしまったわけです。
なんちゅうやっちゃLINE、恐ろしいやっちゃなLINE。
どんなけ課金させたいねんLINE。

不思議な中学生

一体全体どうしてしまったんでしょうか。
一体、今の中学生に何が起きているのでしょう。
地方の在来線に揺られている時の事です。
田舎町のとある駅から7人の中学生が乗ってきました。
男女の比率は3:4です。
みんなとても仲が良く、ずっと会話しています。そして兄妹、いや恋人のように触れ合っています。
そもそもこの年頃の男女が、いくら仲良しだったとしても、恋人のように触れ合う事が不思議でなりません。
異性という意識がないのでしょうか。
会話は全て標準語、関西なのに誰も関西弁は使用しません。
喋る内容は、完全にインテリでオタクなものばかりです。
二酸化炭素とは言わずCO2と言っています。
難しい政治や地球環境について笑顔で話しています。
誰一人として面白い事は言いません。
誰一人としてボケもしなければツッコミもしません。
聞いているこちらとしては、全く笑うシーンなどないのです。
誰かが難しい話をすれば、誰かが「そうだよね」と同意します。
そしてみんな笑っているのです。
どこで笑顔になるのでしょうか。
その会話の何が面白いのでしょうか。
まるで東京で電車に乗っているような錯覚を覚えます。
確かにここ最近は、地方の方言が消えつつあるという事は理解しています。
若年層は、年配層の方言を使用した会話は聞き取れるものの、自分ではあまり方言を使わないという事も、理解しているつもりでしたが、いやはやここまで来てるのだとは思いませんでした。
そもそも関西弁は、吉本の東京進出を機に、完全に市民権を得て、衰退する事はないという認識でおりました。
ところが中学生あたりのインテリ層では、完全に消え去ってしまったのかもしれません。
昔からインテリ層は何故か標準語を話す傾向にはありましたが、現代社会ではそれが100%レベルで浸透してしまっているという事なのでしょう。
いやはや恐ろしい時代が来たものです。
こういうシーンを見ていると
「俺はゼッテー関西弁を使い続けてやるぜ」
と強く思うのです。