2011年6月30日木曜日

Tバック事件簿

もう何年も前の事ですが、急に記憶が蘇ったのでペンをとりました。
その日は、三宮で取引先と食事会があり、深夜1時頃に帰宅する途中、高速のサービスエリアでトイレ休憩した時の出来事です。
トイレを済ませ、自販機で購入した珈琲を飲みながら、カーナビで深夜番組を見ながら一服していたのです。
運転席の窓は開放し、夜風に当たりながらの珈琲タイムといったところでしょうか。
私の車のすぐ右隣には、白のワゴンRが停まっていました。
ワゴンRの運転手は20歳~25歳ぐらいのキレイな女性です。
彼女は先ほどから助手席の後ろの後部席ドアを開けて、何かゴソゴソと探し物をしているような感じでした。
彼女の車は、私の車よりも少し前、車半分程度前に停車していた関係で、ちょうど私の真横でゴソゴソとしている格好になります。
車外から腰を曲げて、ちょうどヒップを突き出すような格好で、車内をゴソゴソと何かを探している、そんな感じに見えます。
しかも彼女は、恐ろしく短いスカートを穿いているのです。
そんな格好でこちらに腰を突き出して探し物をしているのです。
勿論完全にスカートはめくれあがっていて、ヒップは丸出し状態です。
真っ黒なTバックと真っ黒なガーターベルトをしています。
運転席の窓を開放した私から、ほんの1mほどの距離、今にも手の届きそうなところに彼女のヒップがあるのです。
しかもTバックの縦のラインがあるだけで、ヒップはほぼ全開状態です。
「ええーーーー!!」
私は心の中で絶叫いたしました。
当然、あまりにも近い距離なので恥ずかしさからその部分を凝視するわけにもいかず、正直何が起こっているのか、はたまたこれから何が起こるのか、まるでAVか何かの世界が現実化したような、そんな気分になりました。
「何かお探しですか?」
と声をかけようか、いやひょっとしたら本当にAVの撮影で、どこかでカメラが回っているのかも、いやいやひょっとしたらマンネリ気味の彼とのSM(露出)プレイの一種で、どこかで彼が見ているのか、いやいや美人局的に後で脅迫してくるのかも。
様々な憶測が脳裏をよぎります。
その後、彼女は助手席のドアも開け、また何かゴソゴソと探しています。
ポージングは先ほどと全く同じ、完全にオシリ丸出し状態です。
しかも私に見せ付けているように、こちらにヒップを向けています。
私は生唾をゴクッと飲み込みました。
5分ほどして、彼女は車をロックし、トイレへと歩いて行きました。
「ふぅーーー」
私は、何故か緊張がほぐれたように溜息をつきました。
いやきっと緊張していたのでしょう。
カラカラになった喉を潤す為に、完全に冷めた珈琲を飲みながら、ふと彼女の車のドアの下に目をやると、そこには女性用の下着が落ちています。
「えーーー」
もちろん心の声です。
これはきっと私に何か声をかけるきっかけ作りの為に、彼女がわざと落としていったのだと直感しました。
誘惑しているのでしょうか、はたまたプレイ?撮影?脅迫?
また動悸が激しくなっていくのがわかります。
数分で彼女は戻ってきました。
そしてすぐに下着を拾い、また後部席のドアを開けてゴソゴソと何かを探し始めたのです。
その悩ましくいやらしい腰つきは、完全に私を誘惑しているように見えました。
私は、だんだんとその光景に慣れてしまったのでしょうか、その時は正直チラ見ではなくガン見だったと思います。
するとそのガン見の私と、彼女の目が合ったのです。
「ええええーーーーーー」
彼女は少し微笑みながら、こっちを見ています。
ガン見している私の様子を、何かを探すフリをして、振り返って見ていたのです。
ひょっとしたらずっと最初からこちらを見ていたのかも知れません。
私は思わず視線を外し、珈琲をゴクゴクッと一気に飲み干しました。
これは完全に誘惑・プレイ・脅迫のいずれかであると確信しました。
明らかに偶然やたまたまではありません。
完全にヒップを見せ付けて楽しんでいます。
「えっ?えっ?えーーっ?どーすんねん俺、どーすんねんな!」
私は心の中で、何度も何度も自問自答を繰り返します。
そのうち、何も行動を示さない私に業を煮やしたのか、彼女は車に乗り込みサービスエリアから出て行ってしまったのです。
彼女のすぐ後を追うように、近くに停車していた男性が運転する車も出て行きました。
「ふぅ~~~」
タバコに火をつけ、大きな溜息とともに煙を吐き出します。
「これでいいのだ」
バカボンのパパのキメ台詞が、とても自然な形で声となって出たのを今でも鮮明に記憶しています。

殿にチップ→ 19A7a15L8ZHdfeBjwW8TM82cHiBKxu7YPB

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