2014年12月24日水曜日

盛る

新潟で飲んでいる時、たまたま居酒屋のカウンターで隣になった男性に、私が姫路から来ているという事を話すと、
「え?姫路?姫路ですか?私も姫路出身なんですよ」
と、嬉しそうに返されました。
「姫路のどこですか?」
と聞くと
「まぁ姫路といっても細かく言うと姫路ではなく西脇ですけどね」
西脇かいっっっ!!
けっこう遠いがな西脇!
西脇を姫路ゆーたらアカンやろ実際!
と思いましたが
「あぁ西脇ですか!」と嬉しそうに返しておきました。
実際こういう少し盛る会話はよく交わされます。
確かに新潟で会っているので、新潟から見れば姫路も西脇もたいしてかわらないのも事実です。
実際問題、私も姫路姫路と言っていますが、出身はたつの市です。いやもっと細かく言うと、私が生まれた頃はまだたつの市に合併前の新宮町が出身なのです。
しかし当時は、姫路へ行けばたつの出身と言ってましたし、神戸に行けば姫路出身と言ってました。
東京では神戸出身と言っていたのです。
これは単に、東京で新宮と言っても、たつのと言っても、姫路と言っても、相手が理解しないであろうと思うから神戸と言っているわけで、実際に姫路と答えて「姫路って愛媛?」などという返事が返ってきて面倒くさい思いを何度か経験したからというのもあるわけです。
海外へ行けば、日本、詳しく聞かれれば関西出身と言います。
火星なら地球もしくはアジアと答えるしょう。
ですので新潟で会ったこの男性が、西脇出身なのに姫路出身と言った事に関して、特別なにも思いません。
私もよくやりますし、またこういう事は普段からよくある事で、これまでにも何回も経験しています。
静岡で会ったオバチャンは、赤穂市出身なのに、私も姫路やと言ってましたし、横浜で会ったオジイチャンは加古川に住んでいたくせに、むかし姫路に住んでいたと言っていました。
遠く離れた場所で、むかし自分が関わった地方の人と会うと、何かしら懐かしくて嬉しい感情がこみ上げてきて、こういう盛りが入ってくるのだと思います。
しかし東京の人は何故こんなにも姫路と愛媛を間違えるのでしょうか。
姫路には世界遺産の姫路城がありますし、ラストサムライや大河ドラマでも姫路が舞台となったりしています。
タカダケンゾーや桂米朝、松浦亜弥、美木良介、ザぼんちまさと、財前直美、ネプチューン名倉、天津木村、ぜんじろう等々、姫路出身の有名人も沢山います。
逆に愛媛はミカンぐらいしか知りません。愛媛の繁華街はおもろいと聞いたことはありますが、実際はミカン以外の知識がありません。
なのに姫路と愛媛を間違えるという関東人には毎回驚かされます。

セブンイレブン大津真野2丁目店

滋賀県の堅田にあるセブンイレブン大津真野2丁目店に、タバコを買いに入った時の事です。
レジは1つしか開いておらず、私は2番目の位置に並びました。
すぐに私の後方に主婦が並び、3人が並んでいる状態です。
前の人はどうやら電気料金を支払っているようで、少し時間がかかっています。
たかがタバコ1つ買うだけで、結構待たされているのでイライラして待っていると、バックヤードから若い男性店員が出てきて、もう1つのレジを開けたのです。
「次お待ちの方どーぞ」
私はすかさずそちらのレジに向かいます。
すると、たまたま近くにいた作業員らしき客3人が、そちらのレジに並んだのです。
「はぁ?」
思わず声を上げましたが、誰も何の反応も示しません。
若い男性店員も作業員3人も、全くスルーしています。
普通ここで、店員が2番目の客を誘導するのが当たり前です。
しかし目の前のこのアホ店員は、そんな事は全く考えもしていないようです。
このままそこへ並ぶと4人目となります。
アホらしいので、すぐに元の列に戻ろうとすると、サッと後ろの主婦が間を詰めました。
「はあ?」
主婦は無視しています。
「どないなっとんねん」
それでも完全に知らん顔です。
仕方なく私は、さっきまで主婦がいた3番目の位置に並びました。
しかしながら、さすがに納得できないので、後方からレジをやっている店員に文句を言いました。
「順番守らせろや!どないなっとんねん!」
店員がレジをしながら言います。
「すみませんすみません」
「すみませんて意味わかっとるんか?」
「すみませんすみません」
「いやいや、なんで怒ってるんかわかってるんか?」
「すみませんすみません」
主婦のパートらしき店員は、すみませんしか言いません。
あっちの若い男性店員は完全に知らん顔です。
結局タバコ1個を買うのに10分ほど無駄な時間を要してしまいました。
どないなっとんねんセブンイレブン!
どないなっとんねん滋賀!
都心部のコンビニなら、ATM方式で、レジの台数に関係なく1カ所から並ぶのが当たり前になっています。
やはりこんな田舎のコンビニなので、秩序もクソもなく、早いもの勝ちの中国のようなシステムなのでしょうか。
それとも滋賀県民は、秩序が守れない低脳な人ばかりなのでしょうか。
いやいや、私の滋賀県民の友人はみんなマトモな人ばかりです。
ひょっとしたら、たまたまこの場に居合わせた滋賀県民が、秩序を守れないクソみたいな人ばかりだったのかもわかりません。
それとも、タバコ1箱買う程度の客には、虫けら扱いをしても良いというマニュアルなのかもわかりません。
確かに、商売上たかがタバコ1箱買う程度の利益の低い客よりも、なんだかんだ買ってくれる利益率の高い客を優先させた方が、メリットは大きくなります。
よく考えてみると、確かにタバコを買おうと入ったコンビニを、満足して出た経験なんて、100回に1回あるか無いかしかありません。
だいたい腹が立って店を出ています。
タバコを吸わない友人は、コンビニで腹が立つ事なんて殆ど無いわ、みんな笑顔やし、、と信じられないような事を言いますが、それはなんだかんだ買ってくれる利益率の良い客だからでしょう。
そんな事ならタバコの販売なんてやめてしまえば良いのではないでしょうか。
いくら儲からないからといって、客に腹を立てさせるような対応をするのはどうかと思います。
唯一、兵庫県小野市のサークルKサンクスだけは、タバコ1個でも、いつ行っても最高の接客をしてくれます。

偏った思考

とある居酒屋で、1人カウンターで飲んでいますと、隣の2人組の女子がこんな事を言い出しました。
「ちっちゃい時に可愛い子って絶対に大人になったら不細工になるジャン」
おいおい、絶対ちゃうやろ、大人になって可愛い子もおるがな実際。
するとその友人が言います。
「えーそーなんだ」
聞くんかいっっ、素直に聞くんかいっっ
「そーだよ、アタシの友達そうだもん」
1事例かいっっ、たった1事例だけで判断しとるんかいっっ
「そうなんだぁ、でもなんかそれわかるぅ」
わかるんかいっっ、キミ納得したんかいっっ
世の中にはざまざまな人か存在しています。
たった一つの事例だけで、世の中全部がそうだと思うのは、非常にナンセンスです。
関西人だから面白いはずと考えるのと同じです。
関西人でも、全く面白くない人は山ほどいるのです。
B型でも気配りができる人もいますし、アメリカ人でもオシャレな人はいるのです。
九州男児でもお酒が弱い人もいますし、韓国人でも気配りができる人だっているのです。
何事もたった一つの事例だけで決めつけてはダメなのです。