2019年2月28日木曜日

知らんがな

熊本市内のとあるホテルに宿泊した時の事です。
いつものように朝食バイキングをいただいておりました。
すると、お隣の席の見た感じ50代後半ぐらいのオッサンが、朝食を食べ終わり、席を立ったのですが、大きなバッグを席に置き忘れています。
私は、声をかけようと彼の方を見た瞬間、クルッと振り返り「危ない危ない」そう言って戻って来たのです。
どうやらすぐに気が付いたのでしょう。すぐそこに立っていた朝食係のスタッフに「危なかった、忘れるところだったわ」そう言いながら戻って来ます。
そしてバッグを持ち上げながらこう続けました。
「これ忘れたら熊本に来た意味がなくなっちゃうよね」
朝食スタッフは苦笑いしながら、おそらく腹の中で「知らんがな」と思っているはずです。
オッサンのこのセリフは、オッサンが熊本に来た意味、バッグの中身や一連の流れを理解している人向けのセリフです。
なにも知らない朝食係や、私を含めて周囲にいる人達が、それを聞いて言える言葉はただ1つ「知らんがな」ぐらいなものでしょう。
その場に居合わせた人達は、みんな同じ事を思っていたはずです。