2012年8月20日月曜日

逮捕

先日、突然警察から電話がかかってきました。
聞くと、どーやら私に対して被害届が出ていると言うのです。
「な、なんやてぇ!逮捕!?」
詳しく聞くと、先週末に私がとあるガソリンスタンドで窃盗をしたというのです。
一体何の事なのかサッパリわからず、「はぁ?はぁ?はぁ?」と連呼していたのですが、警察官はスルーです。
真剣に捜査している様子が伝わってきましたので、こちらも真面目に向き合う事にしました。
私の犯行の様子がキッチリ防犯ビデオにも写っているというのですから驚きます。
ひょっとして夢遊病のように知らない間に忍び込んだのでしょうか。
それとも俺って実は多重人格者?
様々な疑いが脳裏をよぎります。
するとその警察官が、窃盗したのはガソリンだと言います。
警察が言うその日、確かにそのガソリンスタンドで給油した記憶が蘇ってきました。
そしてそのまま支払いをせずに私が立ち去ったと言うのです。
私は、そんなはずはないとレシートを探してみましたが、見つかりません。
どうやら本当にガソリンを窃盗してしまったようです。
しかしそのガソリンスタンドにも問題はあります。
通常は先に機会にて支払いを済ませ、そして給油というのが一般的なセルフガソリンスタンドのスタイルですが、ここは後払いなのです。
これまでにも何度か、支払いを忘れかけて戻った事があります。
考えていると無性に腹が立ってきたので、早速ガソリンスタンドに電話してみました。

私 「なんですぐに追いかけてくれなかったんすか?」
GS 「追いかけましたが追いつけなかったんです」
私 「こんなんしょっちゅうあるでしょ」
GC 「はい」
私 「こっちも故意じゃないねんから今すぐ支払いに行きますわ」
GS 「いや警察に出頭してもらわないと困ります」
私 「いやいや、故意じゃないゆーてるやん」
GC 「警察へ行ってください」

既に被害届を出してしまっているので、警察へ行って罪を償って下さい。と言わんばかりの対応でした。
正直、私を犯人というカテゴリーに入れているのがヒシヒシと伝わってきます。
警察署へ出頭し、担当の管轄派出所の人が来るまでの間、代わりの警察官と時間を過ごします。
この警察官も私を疑っているのがわかります。
確かに支払いを忘れた私が悪いのですが、それは故意ではありませんし、スタンド側にも絶対に落ち度があるはずです。
しかもスタンド側も「しょっちゅうある」と認めています。
10分程して、管轄派出所のイケメン警察官が到着しました。
私の他に合計4人の警察官がいる部屋で、取調べが開始します。取調べは2時間ほどかかると言われました。
開始してすぐにイケメン警察官が言います。

イ 「わざとじゃないでしょ?」
私 「当たり前です」
イ 「ですよね、見たら分かります」
私 「あっこタチ悪いんちゃいますん」
イ 「そーなんすよ」
私 「こなもんしょっちゅうあったら警察も他の仕事でけへんのちゃん」
イ 「そーなんです、一日中毎日こんなんやってるんですわ」
私 「文句言いーな」
イ 「いや何回も言うてるんですけどね、機械の入れ替えにお金かかるゆーて・・」
私 「ちゅーか被害届を受けんかったらええやんか」
イ 「今までは派出所に来たら受けずに確認しとったんですわ」
私 「ほぉ」
イ 「せやけど今回は直接こっちの警察署にいかれとるからね」
私 「かなんな、ちゅーかマイクでもつけたらええのにな」
イ 「それも何回も言いました」
私 「しかもこんなんされたら俺もうあっこ二度と行かんで」
イ 「かわっとるでしょ」
私 「ほんで今から何するん」
イ 「いや、もう今回はいいですわ」
私 「え、ほま?」
イ 「支払いだけ行ってもろて後はこっちで処理しときますわ」
私 「わーい」
イ 「すみませんわざわざ」

というわけで、取調べ後5分で開放されたのです。
その後ガソリンスタンドに支払いに行き、イケメンの待つ派出所に領収書を届け、全てが終わったのです。
しかしこうしている間にも同様の被害者(まぁ加害者にもなるわけですが)が続々と誕生しているのかと思うと、いてもたってもおられずペンを取ったわけです。
後払いのセルフ給油所は、本当に恐ろしいところです。
わざわざ犯人を作るような、まるでオトリ捜査のような、そんな印象を受けました。
ひょとしたら被害届けの提出数で、ボーナスの査定が上がるというシステムなんじゃないかと思うほどです。いやきっとそうです。
皆さんも充分に注意してください。
後払いの給油所だったら、迷わず立ち去る事をオススメします。

もう絶対イカンッ