2010年7月11日日曜日

人は何故群れたがるのか

人は何故群れたがるのでしょうか。
集団に身を置きたいと思う人が圧倒的に多いように思います。
日本人だけの特性かもしれません。
個人プレーよりの団体プレー、個人行動よりも団体行動を選びたがる。

以前、高速道路の渋滞は10台という理論を発表しました。
渋滞とまではいかないノロノロ運転の原因を数年に渡って調査した結果、1台のノロい車の後ろに何も考えずについていっている10台ほどの団体が原因だった という話です。
その団体を追い越すと少し空白があって、またその先には10台ほどの団体が走っている。
追い越しても追い越してもそういう団体がいた事に衝撃を受けたのです。
なぜノロい1台を追い越して先に行こうと思わないのか。それが集団心理だったのです。
私はこの事を重要視し、何人かのドライバーに質問しました。
なぜ先頭を走りたがらないのか、ほとんどのドライバーはこう答えたのです。
「先頭走ったら不安じゃないですか」
例えば先で警察がスピード違反のネズミ捕りをしているかもしれない、交通事故があるかもしれない、スピード違反のオービスにひっかかるかもしれない等の不安があるのだと言うのです。
さらに先頭を走ることで責任を受けたくないという意見もありました。
要するに誰かに先頭を走ってもらうことで責任を逃れたい、後方を走っていることで何も考えなくても良いので楽だというのです。
これはリーダーシップをとりたくないという事なのでしょうか。

先日腹立たしかったとあるグルメサイトでの組合設立的なものも同様に、1人では意見が通らないだろうから団体で意見するというものも同じかもしれません。
要は1人では意見する勇気がないので、皆で結束して意見しようという人の集団。
意見等というものは、相手の事情を理解した上で通るのかどうかなんてこちら側で事前にわかるはず、事情を理解していても団体で意見するなんて身勝手すぎま すし、困らせるだけなのに。
団体となれば急に強くなって、何でも通るのではないかという錯覚を起こしているのです。
が、しかし、これも前述と同様に、リーダー的な人以外の殆どは、とりあえずどっちでもいい的な楽なポジションを選んでいるだけではないでしょうか。

群れることで楽になれる。ややこしい事は考えなくても良い。ただついて行くだけ。
こういう人が多いことを理解した上で、リーダーとなる人間が多くの人を良い意味でも悪い意味でも利用しているという図が浮かんできます。
マルチ商法やネットワークビジネス、宗教など、日本は世界でも群を抜いて成長する国だとか。
それはこの集団心理が原因となっている事は間違いないでしょう。

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