2010年7月11日日曜日

芸術とは

芸術とは一体なんなんでしょうか。
あの人の絵は芸術的だ。
これは芸術的な作品だ。
と簡単に言うけれど、それは見る側が勝手に好みで決めるもの。
人がいくら素晴らしいと言っても、他の人からすればしょーもないと写るかもしれません。
100人中90人が素晴らしいと言えばそれは本当に素晴らしい芸術なのでしょうか。
多数決なんでしょうか。
でもその90人は全く絵のセンスのない人かも知れません。
多数決が正しいとも限らないと思うのです。
いくらセンスが良くても、それが万人ウケするとは限らないものです。
逆に大衆受けする絵も存在します。
そしてセンスの無い大衆ウケだけする絵のほうが高評価を受ける場合もあり得ます。

芸術を計る物差しとは、一体なんでしょう。
お金か、いやお金でもそれは同じで、センスない人がいいと言って買う場合もあります。
世界的に評価を既に得ている芸術家がいいと言えばいいのでしょうか。
それもやはり好みです。
しかもその世界的に評価を得ている人が、センス無い大多数の人から評価を得ているという
事も考えられます。

もしくは知名度か。
有名な人が絵を書けば、その絵の価値は高くなります。
どんなジャンルでも名声を得た人が絵を書いて売れば高値がつきます。
しかし果たしてその絵が本当に素晴らしいのかなんて誰にもわかりません。
結局センスある人も無い人も含めて、大勢の人が評価した作品が素晴らしい作品となります。
やはり結局多数決なのです。
しかし前述の通り、多数決ほど曖昧なものはありません。

名も無い画家が書いた絵を、たまたま知名度ある画家が見て「これは素晴らしい!」と
絶賛した場合、その知名度ある画家を尊敬してやまない取り巻きは
「あの先生がいいとおっしゃるなら素晴らしいに違いない」
と流されるでしょう。
本当にいいと思わなくても、人なんて簡単に洗脳され、流され、いいと思ってしまうものです。

結局、芸術とは自己満足ではないでしょうか。
いくら人から褒められても絶賛されても、自身が満足いってなければそれはいい作品とは
ならないでしょう。
誰からも評価されなくても、自身で素晴らしいと思えばそれは素晴らしい芸術となるはずです。
貶されても馬鹿にされても自身で素晴らしいと思っていたなら、周りの人間はセンスが無いと
思うはずです。
俺なんてしょっちゅう思って生きてます。

芸術はナルシシズムでしかないのかもしれません。

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