2010年7月13日火曜日

感覚の交換

20代の頃、マクドナルドで食事をすると、なぜか身体がだるくなった。
それまで和食中心の食事しかしていなかったせいか、ファーストフードは受付けなかったのだ。
しかし当時感じていたアノだるさが、今の普段の感覚のように思う。
老いとは恐ろしいものだと思った。

昔よく妄想していた事の一つに、この「感覚」を人と交換できたら面白いということがある。
肩がこって体がだるい、今のこの感覚を誰かと交換できたら、今の自分のしんどさがわかってもらえるのに。
しんどい時はそう思った。
気分が晴れて清清しいとき、今のこの感覚を誰かと交換できたら、今の自分の爽やかさがわかってもらえるのに。
心地よい時はそう思った。
もし交換できたら「うわっ!おまえ今しんどいな~!」とか、「うっわ!ごっつええやん!」とかそういう会話が飛び交うだろう。
そして老人と交換すると、立ち上がるのも大変な事がわかる。
すると労わる気持ちも芽生えるのではないか。
辛い思いをしている人と交換して、その辛さが親身に理解できたり。
自分が辛いときにもっと辛い人と交換して、自分はまだマシである事を知ったりできる。
そういうことをよく妄想して過ごした。

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