2019年10月20日日曜日

電車のポジション

皆さんは電車に乗る際、どの席を優先的に確保していますか?
ドアが開いて真っ先に座りたい場所、それはドアの横の一番端の席のはずです。
欲を言えば、日差しの入らない方。
その場所が開いていると、なんだかホッとしたりします。

つい先日、日暮里から成田空港に向かう京成電鉄に乗った時の事です。
私はホームで先頭に立っていました。
乗車時、後から来たオッサンがグイグイと割り込んでこようとするのを上手く体を入れて阻止し、最初に電車に乗り込みました。
勿論、ドアのすぐ横の一番端の席を確保しました。
次の駅で隣の席に少し太ったオジサンが座りました。
オッサンというよりオジサンという感じの、少しおとなしめの感じの人です。
ただ、少し小太りなせいなのか、幅があります、かなり場所を取っています。
仕方ない事なのですが、ただでさえ女性より男性の方が幅があるのですが、小太りなのでかなりこちらが狭くなってしまいます。
でも、一番端なので、両方から挟まれる事はないため、まだマシなのですが。
私の腕にそのオジサンの腕が当たりました。
少し汗をかいているのか、ジメッとしています。しかもザラッとしたので目をやると、腕に大量のブツブツがありました。
私はゾォーーーーッとして反対側に逃げました。
一番端に座ったおかけで、こういう風にドア側に逃げる事ができるのは本当に助かります。
もしも両方に小太りで汗かきでブツブツのオジサンが座ったとしたら、、、考えただけで怖くなります。
次の駅で、また別のオッサンが乗って来ました。
あろうことか、そのオッサンは、私のすぐ隣のドアの横にこちらに背を向けてパイプにもたれて立ったではありませんか。
なんでやねん!!
せっかくオジサンから逃げて、パイプにもたれかかっていたのに、オッサンが来たらもう逃げ場がありません。
私とそのオッサンの間には鉄のパイプ1本です。
背を向けたオッサンはそのパイプに完全にもたれかかっています。
必然的に私の顔のすぐ横にオッサンのケツが来るのです。
もし私が今右を向けば、オッサンのケツに顔を埋める事になるでしょう。
なんだかサブイボが立ってきました。
しかも少し臭いのです。
気のせいかも知れませんが、なんとなく顔の右半分が生暖かいですし臭い気がします。
電車によっては完全にその部分が壁の車両も存在しますが、今日の電車はただの1本のパイプです。
もろケツなのです。
私の顔とオッサンのケツの距離は、20cmほどでしょうか。
おそらくこのオッサンは反ウォシュレット派です。
擦りつけて乾燥しきった便がこびりついているのでしょう、少し乾燥した便の臭いがします。
もしも今このオッサンがブリッとオナラをしたらどうなるのでしょうか。
危機管理のために少し想像してみました。
きっとオッサンですから普通にブリッとするはずです、女子のようにすかしたりはしないでしょう。
ブリッとして知らん顔でそこに立っているとしたら、、、
この位置からすると、オッサンのオナラの大部分を私が吸い込む事となります。
そんな事は絶対に許される事ではありませんが、全く無いとは言えません。
もしそんなことがあった場合は、とにかく大至急立ち上がって場所を移動しないと大変な事になります。
私は何度も何度も席を移動するシーンをシュミレーションし、有事に備えました。
幸い、非常事態は起きず、次の駅でオッサンは下車しました。
私はホッとしたのと同時に、この一番端の席が、必ずしも幸せとは限らないのだという現実を知る事となりました。

大西ユキ西に帰れ!

大西ユキ西に帰れ!
大西ユキ走るな!
大西ユキ走ったらアカン!
大西ユキ西に帰れ!

ずっとそう叫び続けているオッチャン(推定40歳)がとある駅にいました。
物凄い大声なので、みんな振り返って見ています。
改札も大声でそう叫びながら通過、ホームでも同じことを繰り返し叫びながら並んでいます。
ホームで並んでいる女子大生達も、そのたびにビクッとなっています。
電車に乗ってもそれは変わりません。
とにかく全力で、大声でそれを叫び続けているのです。
皆そのオッチャンの方をチラチラ見ながら黙っています。
後から乗ってきた人は、いきなり近くで大声で叫ばれるので、みんなそのたびにビクッとなっています。

するとそこへ、パンツをお腹の中央部分まで引き上げたスタイルの、髭面の男性(推定28歳)がブツブツと何かを呟きながら、叫ぶオッチャンに近づいていきました。
私たち乗客は、皆ゴクッと生唾を飲み込みながらそれを見守っています。
一体なにが起きるのでしょう。

髭面の男性は、叫ぶオッチャンに近寄りこう言いました。
「スンマセン」

えーーーーーーーー!!!!!
見守っていた乗客全員が、吉本新喜劇のようにズッコケました。(心の中です)

すると、なんと叫ぶオッチャンはおとなしくなったのです。
えっ?もしかして髭面の男性が大西ユキなん?

次の駅で、髭の男性が下車すると、また叫ぶオッチャンが叫び始めました。
どうやら髭の男性は、大西ユキではなかったようです。