2011年5月9日月曜日

パーソナルスペース

人が自分の周囲に確保する見えない空間、パーソナルスペース。
自分だけの縄張りとも言えるこの見えない空間は、個人差はあれど、殆どの人が確保して生きています。
仲の良い恋人同士なら15cm以下、友人・知人なら45cm、初対面の人なら120cm、初対面の複数の人を相手にする場合は3.5m~7m以上。
これは一般的に言われるパーソナルスペースの大きさです。
そもそもパーソナルスペースとは、この距離を保てない場合にストレスを感じるというものなので、自分のスペースこそ感覚で感じる事はできますが、相手のスペースは目には見えません。
先ほど、恋人同士なら15cm以下と書きましたが、「仲の良い」と書いた理由は、お互いの相手に対する思いが一致している場合を言っているのであって、片方の思いの方が強い場合や、倦怠期などで気持ちに誤差が生じてる場合は、この距離でストレスを感じるようになります。
相手に対する思いや感情がこのスペースの大きさを決定しているので、片思いの恋愛や上司と部下の関係、友人との人間関係等でもこういう問題は多く発生します。
という事は、相手がこちらに対して置く距離を見ることで、相手のこちらに対する気持ちもある程度わかるわけです。
私は比較的、友人や知人に対してはスペースは小さく、全く知らない相手には大きく取る傾向にあります。
しかし本当に個人差がありますので、全くの他人にも小さく取れる人もいるのです。

日本の朝の通勤ラッシュは、仲の良い恋人クラスの距離感に全く知らない他人が入るわけですから、このパーソナルスペースを大きく崩すものです。
音楽でも聴くか、本にでも熱中するか、人を人と思わないようにでもしないと大きなストレスを受ける原因となります。
先日、街を歩いている時に、たまたま横を歩いていた20代の男性が、ふらふらとこちらへ寄って来ました。
こういう人をよく見かけますが、何か神経機能に障害でもあって真っ直ぐ歩けないのか、もしくは建物やショップ以外は周りが全く見えていないのか、人の歩いている前に、しかも人のパーソナルスペースに平気で入って来るのです。
彼もまさにそういう人なのでしょう、私の20cm手前に入ってきました。
しかも私よりも歩くペースが遅いのです。
機嫌よく歩いていたその時間は、急に苦痛な時間となってしまいました。
この苦痛から逃れるには、こちらの歩く速度を落とすか、身体をよじって前へ抜け出すしかありません。
それとも後方から彼に体当たりするかです。
歩行者の場合、車とは違ってクラクションがありませんので、こういう場合の回避や相手への警告の方法が存在しません。
まぁ文句を言えば別ですが、そんなルールは存在しないので喧嘩になる可能性も高くなります。
通勤電車と同様に、街中でもパーソナルスペースなんて望んではいけないと思わないと、なかなか大変です。
こういう環境面から考えると、地方よりも都心部の人のほうがストレス環境が多い事がわかりますし、また逆に都会の人の方がパーソナルスペースは狭いのかも知れません。
以前、電車内で私がドア向きに立っている真向かい、しかも50cmほどの隙間に、こちら向きに割り込んできた若者の事が理解できないという記事を書いた事がありますが、まさにそれも同様でしょう。
ひょっとすると最近は、パーソナルスペースが存在しない新たな人種が生まれてきているのかも知れません。


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