電車に乗るときは、基本的に立つようにしている。
車内がガラガラの場合は別として、基本的に立っている。座らない。
隣の見ず知らずの人の体温を感じながら、お行儀よくジッと座っているほど苦痛なものはない。
それなら多少足は疲れるけれど、立っている方がマシと思うからだ。
先日、御堂筋線に乗ったときの事。
普段は四ツ橋線のチープ感が好きなので、あまり好んで御堂筋線には乗らないのだけれど、新大阪へ行くためにやむなく乗車したのだ。
ドア付近のドアのすぐ前ではなく、それより1歩後ろ(内側)に外向き(ドア向き)に立っていると、心斎橋で推定20歳~23歳ぐらいの女性が乗ってきた。
その女性は俺とドアの間、ちょうど1人立てる位置に場所を確保。ところが予想外に、こちら向きに立っているではないか。
普通は、俺もその後ろの人もみんな外向きに立っているのだから、同じように外向きに立つだろう。ところが何故か彼女は内向きに立っている。
俺との距離は約20cm、か、顔が、ち、ちかい・・。
さっきから何度と無く目が合う。
ちょ、ちょー、恥ずかしいやないかい!
これはひょっとして俺を誘惑しているのだろうか?
様々な憶測が脳裏をよぎる。
様々な妄想も脳裏をよぎる。
実際問題、俺が恥ずかしいからと、彼女と同様に内側を向くと、今度はすぐ後ろの彼女と恥ずかしい事になってしまう。
俺には彼女のその行動の意味が全く理解できなかった。
それから何日かして、また御堂筋線に乗ったときの事、同じようにドアより1歩内側の位置に立っていると、今度は20歳前後の男子が、前回同様、俺とドアの間に内向きに乗ってきた。
その男子との距離約25cm、何回も目が合った。
また物凄く居心地の悪い時間を過ごした。
彼は目が合うたびに居心地悪そうに目をそらす。
居心地悪いなら外向きに立てばええがな、なんでこっちむいとんねん!
全く理解不能であった。
痴漢防止説が囁かれているが、ではこの男子が痴漢を警戒しているとは思えない。
窓の外を見ていると乗り物酔いでもするのか。
人に背後に立たれる事が許せないゴルゴ13のような人物なのか。
それとも何かの罰ゲームなのか。
はたまた社会実験の一環なのか。
もしくは自身の恥ずかしがり症を克服するために強化トレーニングでもやっているのか。
例えば、乗車するのが彼らの方が先の場合ならまだ理解できる。
しかし、いずれも後から乗ってきて、その方向に立つのは明らかにおかしい。
世の中には、我々の常識では理解できない様々な種類の人類が存在している事をあらためて知った。
勉強になります御堂筋線。
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