小学校の頃、飼育部部長だった俺は、夏休みも毎日学校へ通っては、ウサギたちの世話をした。
当時うさぎ小屋に、ニワトリも1羽一緒に飼っていた事もあって、まだピンク色のウサギの赤ちゃんをニワトリが食べてしまって、大泣きしたことが記憶に新しい。
そんな甘酸っぱい記憶、ウサギが可愛くて仕方なかった記憶を思い出し、オヤジに懐かしそうに話した。
すると
「そらおまえらが通った学校は”うさぎ学校”呼ばれとってんもん」
と言う。
終戦後、食糧難だったので小学校で大量のウサギを飼育し、食っていたのだという。
「ええええーーー!」
せっかく甘酸っぱい記憶に浸ってんのに、また食ってたいう話かいっ!
確かにウサギはペニスが腫れるまで生殖行為を行うなど、多産だから食うには良かったのかもしれん。
昔、カナダでは子供のころからウサギを捕まえ捌き方を教えられるというテレビも見たことがある。
しゃーけど、俺が大事に育ててたウサギ達がその当時の名残だとは知らんかった。
さすがにあのつぶらな瞳で罪のない顔したウサギを捌いて食うなんていうことは想像もできん。
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