2010年8月15日日曜日

散髪屋

先日、田舎の近所の散髪屋が死んだという
57歳、ワイルドなオッチャンだった。
俺はものすごくショックを受けた。

オヤジが真っ白な白髪で坊主頭になっていて小朝みたいになっていたこともいい意味でショックだったけれど、散髪屋が死んだことは大きなショックだった。

この散髪屋はもっすごワイルドで気の荒いオッチャンだった。
18歳までずっと通っていた。
でもその後とあることで大喧嘩し、一切行ってなかった。
俺はあの喧嘩のことがいつも気がかりだったのだ。
仲直りしないままにオッチャンは死んでしまった。
オヤジに言うとそんな喧嘩のことなんて一切知らなかったという
オッチャンは気にしてなかったのか
ひょっとしたら全く気にも留めていなかったのかもしれない
でも俺の中ではずうーっと引っかかったまま、この24年間を生きてきたのだ。
いつか仲直りする日が来るだろう
そう思っていた。
いつか「ひさしぶりやん」と散髪しに行ったらええやんと思っていた。
オヤジが先日坊主頭にしてもらいに行ってから数日後に亡くなったという。
その時はオヤジが入院するかもしれないという理由で坊主にしに行って、オッチャンに励まされたという。
結果的にオヤジは入院せず、オッチャンが逆に死んでしまったらしい。
オヤジもショックを受けていた。

24年前のあの件、を謝りたかった。
オッチャンゴメン

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