2010年10月22日金曜日

超能力者

明治時代、長南年恵(おさなみとしえ)という有名な超能力者がいました。
彼女の能力は、物品引き寄せ、つまりその場にいながら、何らかの物質を引き寄せてくる能力なのです。
中でも最も得意としていたものが、空のビンに一瞬のうちに空中から水分を集めて、そのビンを水でいっぱいにするというもの。
しかもこの集められた水は「霊水」と呼ばれ、様々な病気を治癒するという効能があるというので、彼女の元には連日、その「霊水」を求めて大勢の人達が集まり、実際多くの人々が自分の病気を直すことに成功したといいます。
しかしこのようなことを続けていれば、ある心無い人達からいつしか「詐欺だ、インチキだ。」との評判が立つようになり、当時の警察も当然のごとくそう考え、彼女は警察の捜査を受けることとなりました。そしてその結果彼女は、人の心を惑わす詐欺師ということになり、警察に逮捕されて監獄に入れられてしまったのです。
そして後日、彼女の裁判が行われることとなりました。
当然裁判の焦点は、逮捕されるきっかけにもなった、「空のビンを一瞬にして霊水で満たす」という能力。はたしてこの能力が本物なのかどうか。
裁判は神戸地方裁判所で行われ、当日は裁判長みずからフタをした50本の空ビンを使って彼女の能力の実験が行われました。
大勢の人の見守る中、実験は始まり・・そしてその結果、ものの見事にカラ瓶は一瞬のうちに水で満たされたのでした!
誰にも文句のつけようのない形で彼女の超能力が本物であることが証明され、そしてその日のうちに彼女の無罪が言い渡されたそうです。
この事件はきちんとした記録にも残っているといいます。



上の写真は先日三宮のパイ山のところで偶然見かけた超能力者。
奇怪な声を発しながら両手を掲げ念を送っています。
どうやら赤信号なのに渡ろうとする人たちを静止させようとしているようです。
なんという素晴らしい活動でしょう。


脅威の超能力者

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