自転車ってええな。
歩くよりも早く進む。
自転車があれば30分かかって歩いてたところも半分以下の時間で着いてしまう。
小学4年生の頃の話。
友人のイグオともう一人(誰だったか思い出せない)と俺とで自転車3人乗りをやってみようということになった。
イグオが運転、もう一人が後部荷台、そして身体の1番小さかった俺は前輪に足をかけてハンドルの中央を手で掴むスタイルで乗ることに。
やってみると意外とイケるもので、15分以上走り続けたのだ。
イグオはその時既に大男だったので力も強く、3人乗っていても平気で自転車を前へ進ませた。
スピードに乗って走る3人乗りの自転車。
ちょうど大屋橋の中央に差し掛かったところで事件は起きた。
前輪にかけていた俺の足が前輪スポークの中にイン!
うぐぁぐ!いだっ!
もちろん前輪は俺の足で回転は急停止する。
その瞬間、俺たちは自転車と一緒に、ちょうど弧を描くように前のめりで半回転し、地面に叩きつけられたのだ。
当然先頭に乗っていた俺は、真っ先にコンクリートに頭から落下する。
ゴギッ!!
一瞬何が起きたのか理解できなかった。
目の前が真っ白になって何も見えない。
次の瞬間全身に痛みが走る。
うぎゃぁ!いっだぁぁあ!
痛い、ごっつ痛い、頭が割れそうに(割れたかも)痛い。
両腕も痛い、一瞬だったけれどやっぱり両手を先について頭部を守ったのか。
小4なのに人間ってすごいな。
お腹も痛い、ハンドルに打ち付けたのか。
足はもっと痛い、前輪に突っ込んだのだから。折れたかも。
1番後ろに乗ってたヤツは、一瞬の判断で飛び降りたらしく無傷。
イグオはどーなったのか知らない。でもたぶん軽傷で済んだはず。
俺は足の爪は剥がれるし、両腕にヒビが入るし、おでこはタンコブできて痛い痛いし散々だった。
もう3人乗りなんてしません。
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