2014年10月1日水曜日

懐かしい街づくり

住めば都という言葉があるように、ある一定期間住んだ事のある街は、まるで故郷のように愛着がわくものです。
引越し経験が多いほどに、懐かしい故郷が増えるわけです。
同じ場所に、住み続けたいという人もいれば、まるで移住民族のようにあちらこちらに移り住みたいという人もいるでしょう。
私は後者です。
生きているうちに、少しでも多くの故郷を作りたいと考えています。
久しぶりに訪れた懐かしい故郷を歩いている時、脳裏に様々な記憶が蘇ります。
その懐かしさに触れている時間は、とても心地よいものです。
そんな街が少しでも多い方が幸せだと思うのです。
つい先日、とある懐かしい街に降り立ちました。
それは本当に、たまたまいつもの主要駅付近のホテルが取れず、主要駅から地下鉄に乗り換えて2駅目にある街でホテルを取った事から、その懐かしさに触れる事ができたのです。
主要駅までは、毎月のように来ているのに、この街にはなぜか来ていなかったのです。
地下鉄の駅を出て、ホテルまで歩いていると、見たことのある懐かしい景色が広がります。
よく行ったお店やコンビニエンス、歩道橋、高架、無くなった建物や、新たに作られた建物もあります。
ここは間違いなく懐かしい故郷でした。
ホテルに着くまでの10分間、走馬灯のように記憶が蘇ります。
しかしなぜ毎月近くまで来ているのに、この懐かしい街には来ていなかったのか、自分でも不思議になります。
これからはこの街でホテルを取ろうと決めました。
翌朝、地下鉄には乗らず、主要駅まで2駅分を歩くことにしました。
当時この辺りの飲食店には、殆ど行き尽くした感がありましたが、当時通っていた懐かしい店を見つけると、ついついシャッターを切ってしまったりと、大変有意義な時間を過ごす事ができました。
私にはこういった、懐かしい街が無数にあります。
それは単に引越し回数が半端ないという事に加えて、仕事であちこち行き、何日もその街に滞在する機会が多いからです。
いま数えただけでも20ちかくの街がありました。
そして今現在、また新たな20近くの街へ出かけています。
何年か経過した時に、新たな20の街は懐かしい故郷となります。
こういった懐かしい故郷が、日本全国あちらこちらに存在すると、街だけでなく、それだけ多くの人達との交流が生まれるわけで、日本中どこへ行っても友人が居るという幸せな人生が過ごせるのではないでしょうか。