2014年5月27日火曜日

ハナクソ

鼻くそをほじっていると、何故か鼻くそが奥の方にドンドン逃げて行きます。
人は皆、それを追いかけ、必死で指を突っ込み、手を変え指を変え、なんとか爪の先に引っ掛けて取り出そうとするのです。
死闘の結果、見事鼻くそを取り出せた時は、何とも言いようのない達成感が得られます。
その時の鼻くそが大きければ大きいほど、より大きな達成感が得られるわけです。
逆に逃した場合の失望感はハンパないものがあります。
もう少し爪を伸ばしてさえいれば、取り逃がす事はなかったのにというお便りも多くいただきます。
勿論、逃した場合の最終手段としては、ティッシュで勢いよく鼻をかみ、鼻息で鼻くそを外に飛ばし出すという方法を取るのですが、しかしその場合の達成感は、死闘の結果、見事指でほじくり出した場合とは、比較になりません。
しかし一体何故鼻くそは逃げるのでしょうか。
そもそも何処へ逃げるのでしょうか。
鼻の奥に鼻くその巣があって、そこへ逃げ隠れさえすれば、捕らえられずに済むというゼブラゾーンがあるのかもしれません。
実際に、取り逃がした上に、鼻をかんでも出てこなかったという体験談は、数多く寄せられています。
ゼブラゾーンまで必死で逃げ切った鼻くその達成感も、きっとハンパないものがあるのでしょう。
21世紀、今後も人間と鼻くそとの死闘は、繰り広げられていくのだと感じています。