2010年12月2日木曜日

晩秋の播州赤穂

播州赤穂で打合せが入ったので電車ででかけてみる事にした。
車でも1時間かかるので、電車ならほんとうに小旅行のような錯覚を覚える。
駅からトボトボ45分の距離を歩く。
バスなら15分ほどで着けるけれど、なんとなく小旅行の気分をもう少し味わいたくて、寒いけれど歩きながら町並みを感じようと思ったのだ。

赤穂城


打合せが終わり、空腹である上にあまりにも寒いのとで帰りはバスに乗ることにした。



バスに揺られながらふと大昔の記憶が蘇る
そういえば幼少期に何度もこの赤穂の地を訪れていた。
オカンの母親、お婆さんがこの赤穂の病院に長い間入院していて、何度も2人で電車に揺られバスに揺られて赤穂へ来ていた。実家からだと片道2時間以上はかかる。
お婆さんは何年もこの赤穂の病院に入院し、亡くなったのだ。
7人も兄弟がいるのに何故かお婆さんの世話はオカンだけがしていたように記憶している。
週に1回ぐらいのペースで俺はオカンに連れられてこの赤穂の地を訪れていたのだ。
停留所でオカンが缶ジュースを買い、自分が一口飲んでから俺に差し出した事、俺がその缶ジュースを飲もうと思ったらべったりと口紅がついていて物凄く抵抗を感じた事。
さらにその時の缶についた口紅の匂いなどが鮮明に蘇った。
あれは何歳ぐらいだったのだろうか、小学校低学年か、弟を連れていなかったのでひょっとしたら幼稚園かもしくはそれ以下だったのかもしれない。

病院前からバスに乗ってきた人たち。なんとなく当時のオカンとかぶる。


播州赤穂駅


駅から赤穂城まで直線に伸びるストリートは、歩道が広く大きく整備されていて、風情ある建築で揃えられた土産店や飲食店などが立ち並ぶ。
これまで何も考えずに目的地まで1直線に車で訪れていたので、こういう町並みさえ知らずにいた事がもったいないと思えた。
さらに懐かしい記憶まで思い出さしてくれたので、電車移動して良かったと思う。
また電車で訪れようと思った。

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