2015年3月27日金曜日

百合

富田林駅付近を歩いていて、通りかかったマンションから出てきた女性が従兄妹の百合とソックリでした。
いや絶対に百合だと思ったのです。
すれ違いざまに
「あいつ市内に住んでるとおもてたけど、富田林におったんかいな」
と思い、振り返って声をかけようとした瞬間、3年前に百合が死んだ事を思い出し、踏みとどまったのです。
当然ですが、たまたま似ていただけで、本人ではなかったわけです。
しかし似ていました。
母親の葬式以来会ってませんので、もうかれこれ15年近くはご無沙汰です。
幼少期は、近くに住んでいたという事もあって、本当の妹のように、しょっちゅう遊んでいました。
母が入院した時は、大阪からかけつけてくれ、私を励ましてくれました。
お互いが大人になってからは、滅多に顔を合わせる機会はありませんでしたが、会わなくても兄妹のように分かり合えるヤツでした。
通り過ぎた女性は、あの時の百合からちょうど15年ほど経過させた雰囲気に見えたのです。
15年ぶりですから、思わず声をかけそうになるのも理解できるはずです。
しかし、もう彼女は死んでしまったので、会いたくても会うことはできません。
死んでから、半年以上も経過してから聞きましたので、葬儀にも出席していません。
百合に会いたいです。