2019年12月9日月曜日

感動の中国人

大阪環状線で大阪に向かっている時の事です。
車内はかなり混み合っています。
私の後方に立っている中国人一家の5歳ぐらいの子供らが、ガツンガツンと私の背中や足にぶつかってきます。
兄弟なのか友達なのかはわかりませんが、2人ではしゃぎまくっているようです。
まぁ子供なのでこれぐらいは問題ありません。
少しすると、目の前の席がやっと空いたので、座りました。
すると後方の子供らも私の横に座りました。
彼らは1人分のスペースに2人座っています。したがって結構私は狭いです。
まぁ子供なのでこれぐらいは問題ありません。
しかし先程後ろで暴れていた子供らです。じっとしているはずがありません。
シートの上に立ち上がったり、窓の外を嬉しそうに見たり、とにかくじっとしていないのです。
しかも1人分のスペースなので、とにかく私にガツンガツンとぶつかってきます。
彼ら中国人にとって、他人に迷惑をかけないとか、気を使うなどという常識は持ち合わせていないでしょうし、なんとも思わないのでしょう。
でもまぁ子供なのでこれぐらいは問題ありません。
先程から私の足にガツンガツンと何かが常にあたるので目をやると、彼らは靴のまま私のスーツに足をぶつけております。
まぁ子供なのでこれぐらいは問題ありません。
それに彼らの親だって中国人なのですから、そんな事を気にもとめていないでしょう。
私はこの子たちを子犬だと思うことにしました。
子犬なので怒るだけ無駄です。
いや子犬はもっと可愛いので、野生の猿だと思うようにしました。
今度は私の肩に完全に頭を乗せて、もう1人の兄弟なのか友達なのかと話し始めました。
しかも、徐々に頭だけではなく、全身もたれかかるようにしてきたではありませんか。
もう私は椅子です。椅子状態です。
まぁ子供なのでこれぐらいは問題ありません。
しかも子猿です。仕方ありません。
すると、彼らの母親なのか30代ぐらいの女性が、私に声をかけてきました。
「スミマセン!」
なんと、カタコトの日本語で謝罪してきたのです。
そして私に完全にもたれかかっていた子猿を引っ張り、立たせたのです。
私は衝撃を受けました。
中国人にも、他人に気遣いができる人がいるのだという事に、少し感動を覚えました。

0 件のコメント:

コメントを投稿