2019年12月9日月曜日

頭突き少年

JR新快速電車で大阪から姫路方面に乗っている時の事です。
車内は満員で、私は出入り口横の補助席のところに立っていました。
次の駅で小学校高学年ぐらいの少年が乗ってきて、私の横に立っています。
少しすると、彼はウトウトと居眠りを始めました。
徹夜で勉強していたのでしょうか、よほど眠かったのでしょう、立ったまま眠っています。
そのせいで、頭が前へ後ろへ横へと、とにかくめちゃくちゃグラグラしています。
そして私の左肩にガンガンと頭をぶつけるのです。
「痛っっっ!!!」
思わず声に出てしまいました。
それほどに彼の頭突きは痛いのです、肩の骨にガツンとぶつかってきたのす。
しかし、それでも彼は目を覚まさないのです。
どんなけ熟睡しとんねん!
しかもどんなけ石頭やねん!
またグルグルと、前へ後ろへ横へと頭を振り回しながらも彼は眠っています。
今度は向こう側の男性の背中にガツンと頭突きをしました。
思わず男性は振り返りましたが、眠っている小学生です、諦めて向こうをむきました。
すると今度はまた私の肩にガツンときました。
「痛っっっ!!!」
本当に痛いのです。少しかわしたつもりでしたが、かわした所が骨にまともにきました。
次に来たらそこに肘を持っていこうと計画しました。
なんなら肘で待つのではなくカウンターを入れてやろうと。
すると次は後方に倒れたのです。
彼はガツッと手すりに後頭部をぶつけたのです。
鈍い音がしました。
「頭割れたかも」私を含め周囲の人はみんなそう思ったはずです。
さすがに痛かったのか、彼も目を覚ましたようでした。
次の駅で、私はすぐに場所を移動しました。
その後も気になったので、遠くから彼を見ていましたが、ずっと周囲の人たちに頭突き食らわせておりました。
いつか誰かに肘内ちのカウンターを食らうはずです。

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