2015年11月7日土曜日

脱祭

今年も祭のシーズンとなり、周囲がザワザワと騒がしくなってまいりました。
市民の大半が熱狂的な祭の信者のような町に生まれてしまうと、本当は祭なんて全く興味がなかったとしても、祭信者のフリをしなければ生きて行けないというのが現状となります。

一般的な祭信者の特徴として
・遠くから太鼓の音が聞こえて来ると、いても立ってもいられなくなって、家の外へ飛び出してしまう。
・人生設計は祭を中心に考えているので、仕事なんて二の次。
・祭休暇をもらえない会社なんて、すぐに退職します。
・祭が終わった1秒後からは、来年の祭の事を考えている。
・祭好きの人としか結婚は勿論、交際もしない。
などがあげられます。

既に祭が途絶えてしまい、街から祭が消滅してしまった地域出身の人からすると、あの熱狂的な祭に対する思いは理解できないものがあります。
ところが、そんな祭中心の地域出身の人でも、実は理解できず、理解しているフリをして生きているという人が存在しているのです。
興味がないのに興味があるフリをするというのは、それはそれは大変な事です。
毎年このシーズンの祭信者のフリに疲れ果て、そっと人知れず街を出てしまう人もいるでしょう。
それが最も楽になるための、簡単な方法かもわかりません。

政党、宗教、そして祭、こういった事に対しては、そのまっただ中に身を置いた場合、言いたくでも自由に発言できないというのが本音のようです。
福岡の居酒屋に設置されたテレビで、阪神vsソフトバンクの日本シリーズを、そっと見ている阪神ファンのようなものなのです。

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