2018年3月24日土曜日

部下とメシを食う事

あなたは仕事上の関係者、特に部下とメシを食っているでしょうか。
毎月何人もの社長と食事をしますが、その殆どの社長が、直属の部下とは食事をしていませんでした。
この場合の直属の部下とは、組織上自分の真下にいる部下の事であって、その部下のさらに下の部下ではありません。
私は仕事上、それぞれの社長の直属の部下の人とも毎月食事をしていますので、彼らがいま何を考え、どう思っているのかをほぼ把握しています。
しかしその彼らの上司である社長達は、全く彼らの事を理解していないのです。
聞くと、もう何年もその部下と2人では食事をしていないと言うのです。
そしてその殆どの人が部下の事をあまり良い評価していません。
殆どの社長は、直属の部下の事をこう言います。
「いやぁ、まだまだやな」
確かに完璧な人なんていませんし、そもそもそう言うあなたは完璧な社長でもありませんし、会社も完璧ではないのです。だから完璧な社員が来るはずもありません。
当然まだまだなのです。
でもそのまだまだな社員のおかげでメシが食えているのです。感謝しなければならない立場なのです。
なのに殆どの社長は、直属の部下のここがアカン、あそこがアカンと文句しか言いません。
そんな風に思っているから、部下と食事に行こうとも思わないのではありませんか?
ではその部下はどうでしょう。
面白い事に99%以上の部下は社長と食事に行きたがりません。
うざいからが一番の理由です。
何故うざいのか、当然それは前述のように自分を見ている上司だからです。
部下は、上司や社長が自分をまだまだやと思っている事を感じ取っているのです。
いくら上っ面だけでも部下に感謝の言葉を言っていたとしても、本音は伝わるのです。
給与や待遇だけでも自分の評価はわかります。
仮に食事に行ったとしても、上から目線で仕事の話をされても鬱陶しいだけですし、説教なんてされたら一生一緒に食事なんて行きたくなくなります。
いかなる仕事でも、売上の一番の根拠は「やる気」です。
社員にやる気がないと間違いなく売上は上がりません。
社員がやる気になって初めてそこがスタート地点なのです。
なのに社長から感謝もされず、感謝どころか逆に文句を言われて、どうしたらやる気になると言うのでしょうか。
これまで退職していった人たちが、共通して語った理由が「社長に褒められた事がない」でした。
当然殆どの社長は直属の部下の文句しか言いませんし、感謝もしていませんし、褒めるわけなどないのです。
だから皆やめていくのです。
社員が辞めて困るのは自分なのです。
辞められて困るなら部下に感謝する事です。
社長1人では何もできないですし、実際に社員がいるから助かっているのです。
だから月に一度は仕事の話は抜きにして一緒に食事に行くのです。
そして褒めてあげてください。
その社員が、また社長と食事に行きたいと思える会にしてください。
絶対にそこで文句を言ってはいけません。
社長と食事に行く事をうざいと思わせてしまっては、全てが無駄になってしまいます。
しょーもない話でいいので、毎月継続して食事会を実施してください。
きっと素晴らしい会社になります。

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