2014年6月25日水曜日

団体旅と一人旅

一人旅は良いものです。
自分のペースで、自分の好きなところへ出かけ、自分の好きな物を見て、自分の好きな物を食べる。
そこで出会った人とは、自分の気の合う人とだけ会話し、会話の時間も自分の好きな時間で良いのですから。
誰かと出かけると、同行者のペースも考え、同行者と相談し、合意の元で、物を見て、物を食べてしなければなりません。
そこで出会った人とも、例え自分が気にいっていたとしても、同行者が気に入らないのなら、会話しずらくなります。
また会話の時間も、同行者から長いと指摘を受けるようであれば、もっと喋りたくてもやめなければなりません。
いずれにしても、誰かとの旅は、なかなか気を使わなければならず大変なものなのです。
これが複数となるともっと大変となります。
更にその複数のメンバーが、人間関係の出来ていない初対面などの関係だった場合だと、もうほぼ旅ではなく修業です。
そうなると、疲れるために旅をするようなものです。

しかし、最高に気の合う誰かとなら別です。
気が合うのですから、ストレスは一人旅とほぼかわりません。
更に悩んだ時の相談相手となったり、自分の知らない知識を知り得たり、一人旅ではあり得なかった会話による楽しさも生まれてきます。
更に、複数の場合でも、最高に気の合うメンバーばかりなら、それはそれはとても楽しい旅となるでしょう。
ひょっとすると、一人旅よりも数倍の楽しさがあるかも知れません。

しかし団体の場合は、いくら自分ととても気の合うメンバーだったとしても、誰かと誰かは合わないとか、誰かがいるなら行かない、誰かかいるから楽しくない等という個々の問題が起きる場合があります。
こちらとしては全員と仲が良いので、それぞれに仲良くしてもらう事が一番の喜びであり、それが幸せを感じるポイントとなるのですが、個々の問題が発生すると、もう全てを投げ捨てて、一人旅をした方がよっぽどマシだと思うようになってしまいます。
合わないのだから仕方ないと言われてしまえばそれまでなのですが、しかし本当に合わないのでしょうか。
本当に合わないと確信するほどに会話したのでしょうか。
パッと見で、誰かを嫌うのは簡単ですが、嫌う事で他の人にまで嫌な思いをさせてしまうのであれば、相手をもっと知ってみようと思わないのでしょうか。
友人なら、嫌な人を紹介などしません。
良い人だから紹介するのです。
その友人に紹介された人を、簡単に嫌うという行為は、紹介してくれた友人に対しても侮辱行為となることを理解しておかなければならないのです。
侮辱された友人は、もうあなたに誰も紹介はしなくなるでしょう。
せっかく紹介しても、相手をよく知ろうともせず嫌うのですから、紹介した自分が傷つくだけです。
やがて友人でもなくなってしまうでしょう。
他人となるわけです。
そしていつしか団体旅に疲れ果て、人を信じられなくなり、結局一人旅をするようになるのです。
一人旅は良いものです。
自分が楽しめればそれで良いのですから。
人を楽しませようと頑張る必要がないのですから。