2014年2月12日水曜日

尻拭かず

開けた扉をキチンと閉めない人を「尻拭かず」と言います。
先日、とある飲食店に入った時の事です。
入口すぐの席に座ったので、この尻拭かずの人が来る度に、寒さで凍りそうになりました。
しかも尻拭かずは恐ろしい数生息しており、2時間の滞在時間中、実に18人もいたのです。
確かに繁盛店だったので、出入りは激しかったのも事実です。
しかし何故扉を閉めないのでしょう。
何人か続いて入る場合、最初の人が開けた扉も、最後の人が締めるのが当たり前です。しかもこの寒波です。
最後の人は、後方に誰もいないのであれば、扉を閉めないと、先客が寒いという事がわからないのでしょうか。
隣の席のサラリーマンは、尻拭かずが来る度に「閉めろやボケ、寒いやろが」と凍えながら小声で呟いておりました。
もちろん気の利く店員が、その度に閉めてくれるのですが、繁盛店なだけに手がまわらない場合もあります。
私は何度となく、扉を閉めに席を立ちました。
幼少期、私たちは部屋に入る時、扉を閉めずにいると親から叱られて育ちました。
自分の家に居て、扉を閉めなくても人に迷惑をかける事ではありません。自分が寒いだけなのです。
ところが大人になって、それが人に迷惑をかけない、人の気持ちに立って行動をするという事につながるわけです。
尻拭かずの連中は、親から教えられていない人達です。
親からも学校の先生からも、社会へ出て上司からも教えられていない人達です。
扉を閉める事ではなく、人の気持ちに立つ事を教えられていないのです。
誰もが人の気持ちに立てるのであれば、イジメなんて存在しません。
イジメは学生だけではなく、社会へ出てからでも、いくらでも存在しています。
社会へ出てからのイジメは、対等なポジションの学生時代よりも、権力を使ったイジメとなりますので悪質です。
人の気持ちに立てない尻拭かずの人達が、平気で人をイジメ続けるのです。