2014年11月27日木曜日

優先座席

名鉄線に乗っている時の事です。
とある駅について、白髪の男性が乗ってきました。
男性は60歳ぐらいでしょうか、知的な感じのサラリーマンです。
おそらく会社でもある程度の役職者だと思います。
その男性を見て、優先座席に座っていた中学生の女子が立ち上がりました。
「どうぞ」
「いやいや、いい、いい」
「いえいえ、どうぞ座って下さい」
「いえいえ、次降りるから大丈夫、ありがとう」
彼女はそう言われ、再度座席に座り直しました。
「いくつぐらいに見えた?」
男性が座った彼女に笑顔で言います。
「50ぐらいですか?」
中学生から見たら、40も50も60もほとんど変わらないはずです。
おそらく適当に言ったのでしょう。
しかし50と言われた男性は、少し嬉しそうでした。
「50?50に見えたんなら譲ったらあかんわ」
彼女は苦笑いをしました。
私も思わず笑ってしまいたした。
名鉄線はほのぼのとしています。