2013年7月19日金曜日

地元愛

「◯◯(地名)が好き」
「◯◯はええとこや」
「◯◯が好きで好きでたまらない」
自分の住んでいる町をこう言う人がいます。
私は、それを聞くたびに「あそーなん、ふーん」とそっけない素振りをするのです。
この人たちは、何をもって好きと言うのでしょうか。
その町の人なのでしょうか、人柄でしょうか、建築でしょうか、雰囲気?自然?方言?地名?それとも気候なのでしょうか?
そのセリフを聞くたびに、なんとなく冷めてしまうので、そこまで詳しく掘り下げて追求した事はありません。
しかし、おそらく明確な答えは帰ってこないような気がします。
もしも人が好きと言うのなら、その地域の人というよりも、その人の周囲の人が好きという事だと思います。
その地域の人全員を知っているわけがないからです。それなら地名を出して○○が好きと言うには大げさすぎます、私の周辺の人が好きと言い直すべきです。
建築が好きと言うのなら、もっと素晴らしい建築は他にもありますし、雰囲気も気候も、もっともっと他に良い地域があるかもわかりません。
日本中の、いや世界中の町や人を知った上で言うのならまだ理解できますが、そこしか知らないのに、簡単に言ってしまうのは、どうかと思います。
日本中、いや世界中、どこへ行っても素晴らしい人がいますし、素晴らしい町があります。
どこへ行っても「住めば都」という言葉がピッタリな町があるのです。
「◯◯が好き」
という発言により、その町の人の支持を得ようという策略的な言葉に、聞こえてならないのです。