2011年7月12日火曜日

言葉と文章の相違

Twitterやfacebookの登場で、一気にネット人口が急増した昨今。
ネット人口と言っていいのかどうかはわかりませんが、ここ数年で、これまでネットでは見かけなかった人達、ネットには無縁だった人達が一気に参入したように感じます。
実際facebookは、古くからの友人や知人で、blogもmixiも全く無縁だった(ススメても全く興味を示さなかった)人達から、急激に友達申請が届くようになったので驚いています。
その殆どが中小企業の社長ですが、本人に確認すると、「いやあ、何となくfacebookやってたら儲かるって聞いたので」や、「facebookやってへんかったら時代に乗り遅れる言われたから」など、意味不明にとりあえずテレビやメディアでの情報と映画の影響、その他、周囲にすすめられてという理由で始めた人が多いようです。
そしてTwitterにしてもfacebookにしても異常に中年層が多いのです。
最近になって若い世代の人達も増えてきましたが、特にTwitterに関しては、あきらかに30代~50代の中年層の方が、口数が多い(つぶやき数が多い)ように思うのです。
以前にも書きましたが、人は自分の話を誰かに聞いて欲しい生き物です。
聞き上手の人は誰からも人気があります、それは皆、自分の話を聞いて欲しいからです。聞いて欲しいから、嫌な顔せずに聞いてくれる人が好きなのです。
面白い出来事や事件などに遭遇した場合、恋人や友人等いつも話を聞いてくれる人がいる場合は、すぐに言う、もしくはメール等で伝えるでしょう。
しかし、聞いてくれる人が居ない場合は、非常にストレスが溜まります。
特に中年層の聞いて欲しい人達は、一昔前までなら上司と部下の関係での飲み会を開催し、無理矢理に部下に同じ話や自慢話をぶちまけたものですが、最近ではめっきり飲み会に来る若者もおらず、淋しい日々を悶々とすごしていたはずなのです。
そんな人達が得た格好のアイテム、それがTwitterやfacebookだったのではないでしょうか。

口数が多い人は1日に100ツイート以上もつぶやく人がいます。
100ツイートも一体何を喋るのかと驚きますが、「今から郵便局行ってからランチ行きます」など誰も興味ない自身のスケジュールだったり、「眠たい」「お腹痛いよ」など今思っている事、「阪神1-0で勝ってます」などテレビの中継(これは便利)、「行けー!」などテレビを見ながらの意味不明な発言、「成功したいと願うのではなく、成功すると決めるから成功するのです」など誰も興味ない名言、「今日だれかランチ行きませんか?」などのお誘いや募集、「只今○時○分です」と意味不明で不要な時報ツイート、ネットニュースやblogを読んで、そのままツイートボタンを押してからのツイート、「blog更新しました」など告知、写真の投稿、botを利用しての自動販促ツイート、店舗への集客など本当に様々です。
それはそれで自由に使うものであると思いますし何でも良いと思います。
どんな事を喋ろうが、人のツイートの読まれている確率なんて25%以下と言いますし、良いと思うのです。
そもそも私自身、人のツイートはあまり読まない方ですし、読む時間もあまりありません。
しかし、ネット人口が増加したことで非常に気になる点があるのです。
それはネット上で喋る(書く)言葉と、実際の言葉遣いがあまりにもかけ離れている人の存在です。
私自身はblogでもTwitterでも現実でも、あまり変化はありません。
しかし、普段「なんでやねん、アホちゃうか」等バリバリ関西弁のオッサンなのに、ネット上では「なんでだよー、バカバカ」等とキモい標準語だったり、三重県民でもないのに「そーだニャー」等の猫語だったり、「お腹がいたすぐる」等の妙にネットかぶれした言葉だったりと、現実とは全く異なる言葉を使う人達の存在です。
「さて、食事します」と書いている人が居ますが、「さて」という言葉も実際に使うのでしょうか?私はこれまでの人生で「さて」なんて言葉は発した事がありません。関東では使うのでしょうか?
「~です。」を「~でつ。」と言う人も多く見かけますが、実際「~でつ。」と言っているオッサンがいたらキモいです。
まぁ、皆ネットの世界だけのキャラを演じているわけですので自由と言えば自由なのですが。
無理して演じなくても、もっと普段通りでいいと思うのです。
特に現実の世界での友人や知人は、普段を知っているだけに、言葉遣いのギャップは気になります。
「嫌なら見るなよ」と言われてしまえばそれまでですが、見るたびに悲しくなるのです。

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