2017年12月31日日曜日

ソックリな偽物

友人のパン屋さんに、ちくわの磯辺揚げソックリなパンが売っていました。
食べると味も竹輪の磯辺揚げそのものです。
こういう物を食べた時、いつも感じる事があります。
「竹輪の磯辺揚げ食ったらえーやん」
わざわざ竹輪の磯辺揚げ味のパンを食べなくても、竹輪の磯辺揚げそのものを食べれば良いのではないか?という事です。
滋賀の和菓子の名店「たねや」にも、季節限定のトマトゼリーという商品があります。
味はトマトそのもので、まるで本物のトマトを食べているような感覚に陥ります。
しかし、わざわざ高いトマトそっくりのゼリーを食べなくても「トマト本体を食べたらええーんちゃん」と思ってしまうのです。
おそらく本物のトマトの方が安いでしょう。
何故わざわざ高いお金を払って、本物ではなく、本物にそっくりな偽物のトマトを食べる必要があるのでしょうか。
そして食べた後、皆こう言うのです。
「うわっソックリ!」
確かに味は美味しいのですが、それよりもトマトそっくりな事の方に関心が行くのです。
美味しさよりも、そっくりに作り上げる事に力を注いでいるように感じてしまい、何か素直に喜べないというか、買ってまで食べたいとは思えないのです。

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