2016年5月31日火曜日

ぬいぐるみ女

先日、関西空港の手荷物チェックのところで、ぬいぐるみを抱えた女性を見ました。
ぬいぐるみがとても大事なのか、手に抱えています。
そしてそのままゲートをくぐるのです。
きっと若い幼い女の子なのでしょう。
検査員も苦笑いです。
私はぬいぐるみをチラ見して、何も気にせずに立ち去りました。
機内へ進んで、座席に座ろうとすると、先程のぬいぐるみを持った女性が窓側に座っていました。
私はその横の席です。
彼女はよほどそのぬいぐるみが愛おしいのか、膝に自分の方をむかせて座らせています。
そして時折、ぬいぐるみの手を持ってポージングをさせて遊んでいます。
なんとも可愛らしい光景です。
しかしながら、この席は非常口座席です。
怒られるで絶対それ!
これまでにも何度か乗務員から注意を受けているのでよくわかります。
この非常口座席では、手荷物やパソコンは一切携帯する事は許されず、全て頭上の荷物入れに入れなければなりません。
ジャケットでさえも手に持っていると、着るように注意されるのです。
めためた厳しいのです。
そこへ乗務員がやってきました。
ところが、ぬいぐるみには一切目もくれず立ち去ったのです。
ええんかいっ!ぬいぐるみええんかいっ!
まぁ、20歳ぐらいの女子ならよくある事なのかも知れません。
何度か乗務員が横を通りすぎましたが、ぬいぐるみを注意する事はありませんでした。
ぬいぐるみはオッケーのようです。
そんなんやったら今度ぬいぐるみ型のカバン持ってくんで!!
ところが、ぬいぐるみには一切注意はされなかったのですが、毎回通るたびに窓のブラインドを開けるように注意されています。
彼女はよほど開けるのが嫌なのか、それとも太陽の光に弱いのか、注意されたその瞬間は開けるのですが、乗務員が立ち去るとまたすぐに閉めるのです。
そしてまたすぐに注意されて開けるのです。
もうこんなやりとりが何度となく続いています。
アホなの?この子
おそらく私だけでなく、周囲の人が全員そう思ったはずです。
もう何度となくそんなやりとりを繰り返しているのです。
客室乗務員もさすがに苛立ったようで、かなり厳しめに注意をすると、最終的には渋々ブラインドを開けたのでした。
ところが陽の光が苦手なのか、ぬいぐるみで顔を隠しています。
もしかしたら高いところが怖いのかもしれません。
なんとなく幼い女子のイメージでずっと見ていたので、それも可愛く見えたのです。
飛行機が到着して、頭上の荷物入れからバッグを取り出していると、先ほどのぬいぐるみ女子も、同様に荷物入れに手を伸ばしてバッグを取り出そうとしていました。
その時に初めてその女子の顔をハッキリと見たのです。
ずっと幼い若い女子のイメージだったのですが、ちゃんと見ると、明らかに私よりもかなり年上の女性でした。
「オバハンかーーーい!!!」
思わず大声で発してしまいそうになりました。
クワバラクワバラ、ナンマイダーアーナンマイダー

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