2013年8月16日金曜日

QSC

飲食店において、QSCがもっとも重要である事は、誰しもが理解している事のはずです。
特にC、クレンリネスは、とても重要な事柄ではないでしょうか。
ところが、ずっとお店側でそこにいると、なかなか客観視できず、ついついお店都合で考えてしまうものです。
先日、とある郊外店の駐車場や入口周辺に雑草が生い茂っており、廃墟感がハンパない状態でしたので、店長にその旨を伝えた時の事です。
「いや、こないだ除草剤をまいて枯れるのを待ってるんです」
と彼は言いました。
雑草が枯れるのを待っている間、お客様からは廃墟のように見られ続けるのです。
それならなぜ今すぐ草刈りをし、その後に除草剤をまかないのでしょうか。きっと草刈りが面倒だからでしょう。
人は皆、楽をしたいのです。
しかし、草刈りをしない事で楽を選び、売上が落ちて苦労しているのです。
それなら草刈りで苦労し、売上アップをして楽をした方が数段上なのに、そこが理解できないのです。
つい先日は、店内床がヌルヌルで、危うく転倒しかけたお店がありました。
店長に言うと、排気がうまくいっていないので、仕方ないと言います。
廃棄ダクトの修繕をしないのかと聞くと、ダクトの掃除をしたら問題ないと言うのです。
それなら何故毎日ダクト清掃をしないのでしょうか。
ダクト清掃が面倒だからです。
日々営業に追われるうちに、そういった事を軽視してしまうのでしょう。
何故クレンリネスが大切かというと、お店がオープンした時の綺麗な状態で、お客様から1000円の客単価をいただいたのなら、掃除をせず汚い状態なら同じものを食べてもらっても700円とか500円とかにならないと失礼だからです。
料理だけで1000円をいただくのではなく、店内の状態やサービスも含まれた1000円なのです。
それがQSCなのです。
常にオープンした時の状態を保つために清掃し続けるのです。

Q=商品クオリティ
S=接客サービス
C=清掃クレンリネス