2013年3月19日火曜日

クレーマークレーマー

「◯◯が不味い」
と飲食店にクレームする人がいます。
例えばそれが、多くの人から支持される人気のメニューだったとしても、そんな事はつゆ知らず、本人が不味いと思うから店に文句を言うのだと言います。
味覚なんて人それぞれ異なるものです。好みのもあります。
なので例え多くの人が美味しいと感じるものであっても、不味いと感じる人もいるのです。
それは仕方のない事であって、不味かったのなら次食べなければ良いだけの事です。
なのにそれを店に言う人。
「はあ?だから?」
飲食店側は内心そう思いながら
「申し訳ございません」
と謝罪します。
いや謝罪させられます。
下手をすると代金をいただかないという最悪のケースだってあり得ます。
この人がただの味覚音痴だったとしてもです。
忙しい時に、そのクレームの相手をしているだけで、他のお客様の料理が遅れ、他からもクレームになるぐらいなら、代金をいただかず、サッサと帰ってもらった方がマシだからです。
そもそも味の好みをクレームする事自体が、脳に欠陥のある人としか思えないのです。
仮に多くの人に人気のメニューを、少数派のそれを不味いとクレームする人の言いなりになって、彼らの好みのものに変更したとした場合、間違いなく売上が落ちます。
その落ちた売上を、少数派の人達が補償するのなら話は別です。
例えば1日50食売れる1000円のメニューがあったとして、それを不味いと感じる少数派が1日1人とした場合、本来1日50000円の売上なので1人で食べるなら、そのメニューは50000円もらわないと合わないわけです。
そこまで補償する人が言うならまだ理解できます。
そんな事まで考えずに、不味いとクレームしたところで「どないせーっちゅーねん」という話になるわけです。
ただ、こういうクレームを店に言う人は本当に少ないですが、店にクレームせずに、黙ってネットで不味いと書き込む人は山のようにいます。
これも同じ事なのです。
特に食べログには恐ろしいほどこういう人がいますので、見ていて気持ち悪くなります。

先日、こだわりの手打ち蕎麦店の食べログページに、蕎麦が遅いと散々悪口を書いている主婦がいました。
そのお店は、わざわざ注文後に蕎麦を打つという本格的なお店でした。遅くて当たり前、当然の話なのです。
それが蕎麦屋なわけで、蕎麦が出るまでにアテで一杯やって、締めに蕎麦をすするのが蕎麦業界の常識なのです。
そんな事を知らずに、散々遅い遅いと書き込むという行為は、自分が無知で低脳な人間である事を人に言いふらしているのと同じ行為なのです。
皆さんのまわりで、こういう恥ずかしい知人がいたら、早急に注意してあげて下さい。
誰かから教えてもらわないと、恥をさらしながら生きていく事になってしまうのですから。

以前にもふれましたが、天下一品のラーメンの場合、美味い美味いと言う人、不味い不味いと言う人、両極端存在しますが、お店は繁盛しています。
いくら不味いと思う人がアチコチに不味いと言いふらしても、美味いと思う人がお店を支えているわけです。
天下一品を不味いと言う人達は、天下一品ファンをまるで味覚音痴のように言うのですが、現在全国229店舗という店舗数を見る限り、不味いと言う人達の方が味覚音痴なのかもわからないのです。
「不味い不味い」と声高らかに言う事が、実は「私は味覚音痴です」と言っているのかもわからないわけです。
いずれにしても、簡単に不味い不味いと言わない(ネットに書き込まない)方が良いと思います。

あと「自分はタバコを吸わないので味覚が優れている」と自慢する人もやめたほうがいいと思います。
痛いだけです。