2012年6月5日火曜日

人間関係の始まり

人間関係の始まりは、自己紹介からといえます。
お互いが自分の名を名乗り、どこの誰であるか、簡単なプロフィールを添えて紹介するのです。
プロフィールを省略する意味も含めて、名刺を渡すという行為も、自己紹介の場に於いて非常に有効な手段です。
簡単なプロフィールの書かれたカードは、相手の手元にも残り、後日連絡を取る場合などに非常に便利なツールとなります。
仕事が絡む場合は、逆に名刺がないと失礼にあたります。
名刺も渡さずに、名前を名乗られたとしても、ハッキリ言って覚えられません。
なのに名刺もなく名前さえも名乗らない相手となんて絶対に仕事なんてしたくありません。
それくらい、初対面の相手との常識、礼儀として、自己紹介は重要なプロセスなのです。
勿論例外もあります。先に意気投合してしまって、後から自己紹介をする。
同じ境遇に置かれた人達が、名を明かさぬままに過ごす事も珍しくはありません。が、その場合も必ず後から自己紹介という行為に至り、その後親交が深まる、人間関係が構築されるわけです。
いずれにしろ、順番が前後する場合もありますが、他人と付き合いをしていくのであれば、必ず通らなければならない行為である事は間違いありません。

私は友人・知人と複数名で同席する場合、この紹介というプロセスを非常に重要視しています。
他人と他人の間に入って仲を取り持つわけですから、最初が肝心です。
これまでにも何百人という人達を紹介してきました。
友人を人に紹介する場合、少しティーアップしたメッセージを添えて紹介するようにしています。
その方が、紹介される側が気持ちいい(心地よい)からです。
また紹介された側も、この出会いの期待度が上がりますし、会話も弾みやすくなるからです。

ところが、この紹介という事をしない人がいます。
なぜ紹介しないのか私には全く理解できません。
紹介をしないという事は、基本的にこちらに紹介したくないのかと思ってしまいます。(本当にそうかもしれません)もしくは紹介できない何か複雑な理由があるのかもしれません。
もしくはただの気のきかない無能な人なのでしょう。
カップルで歩いている時に、彼(彼女)の知人に道端でばったり遭遇した場合、そこで自分を紹介されなかったら、会話中に一体どんな対応をすればいいのか物凄く困ります。逆に何故自分を彼(彼女)だと紹介できないのかと相手に不信感を抱く原因にもなります。
カップルでなくても、友人の関係でもこういう事は結構起こり得ます。
紹介したくないのであれば、わざわざこちらから会話する必要もありませんし、会話したいとも思いません。
紹介されないまま、お互いに距離を縮められないままの関係。
実は、そんな人が今、私の周囲に何人か居ます。
やはりある知人を通じて紹介されないまま知り合った人達です。
1度も紹介されぬままに、何度も顔を合わせているうちに、見慣れてしまった不思議な関係です。
勿論名前も何も知りません。
往々にして相手は私の名前を知っている事は多いのですが、こちらは紹介もされていないので、わかるはずもありません。
何回も顔を合わせているので、自然と会話もします(こちらからは絶対にしませんが)が、毎回「誰やねん」と思いながら会話するのです。
そもそも誰かわからないままに会話するのは非常に苦痛です。非常に疲れるのです。
なので極力会話はしたくはありません。会いたくもありません。
今更自己紹介なんてしたくもありませんから、今後一生その人と人間関係が深まる事はないでしょう。
こういった問題を引き起こした一番の要因は、最初の出会いなのです。
最初に紹介者が、一言お互いを紹介し、自己紹介の場面を作ってくれていれば、こんな事にはならなかったはずです。
そのたった一言が足りないばっかりに、2人の人間関係が成立しない事を決定付けてしまったわけです。
この事の重要性が解らない大人が存在することに腹立たしさを覚えます。
きっと社会経験が無い、または無いに等しい、もしくは複数での人付き合いの経験が無い人なのでしょう。
紹介というプロセスを踏まない事で、相手がどんな気持ちになるか理解できない人。
すなわち人の気持ちがわからない人。
私はそういう人達をこういう風にカテゴリわけをしています。