2012年5月13日日曜日

クレーム営業

知人から、とある新ブランド立ち上げに際して、営業面で力を貸してしてほしいとの依頼があり、快く引き受けました。
そのブランドは、地域密着型で商品も素晴らしく、将来性も非常に高いものでした。
私のできることなんて限られていますが、それでも前向きに協力したいと強く思えるものだったのです。

お披露目会に出席して1ヶ月ほど経過したある日、ある友人から「クレーム営業されて困ってる」と相談を受けたのです。

私 「クレーム営業?なんじゃそら」
彼 「うちの○○は最低やゆーてクレーム電話があったんです」
私 「ほうほう」
彼 「だから謝罪したんです」
私 「うん」
彼 「ほんならその人「だからうちの○○を買え」ゆーんですわ」
私 「なんやて?」
彼 「サイテーでしょ」
私 「そらクソやな」
彼 「クソ以下でしょ」
私 「どんなやっちゃんねん」
彼 「○○っちゅー人ですわ」
私 「えー、」

なんと前述の新ブランドの代表者だったのです。
私はその相談してきた彼にも、以前から新ブランドの話はしていたので、物凄く恥ずかしくなりました。
そして何故か私が彼に謝罪するはめになったのです。
一体何故そんな営業をするのでしょうか。
私は新ブランドの営業マンでもなんでもありません、完全なボランティアです。
信用だけで人に紹介しているのです。
その協力者の信用を、完全に喪失させるような事をしてしまっては、協力なんて出来るはずがありません。
その後は当然ですが、全く人にはススメていません。
モノはいいのでしょうが、後で信用をなくすのが怖いのです。

営業は信用が一番です。(価格競争は別として)
信頼できる人がススメるから購買意欲が沸くのです。
信用や信頼は、時間をかけて築き上げていくものですが、崩れるときは一瞬です。
そして一度崩れた信用を取り戻すには、また膨大な時間を費やさなければならないのです。
今回の人は、そんな事は一切理解できないのでしょう。
協力を依頼してきた知人や、沢山の協力者が存在する事が、逆に彼にとってマイナスに働いているのでしょうか。(苦労なく売れるので)
いずれにしても、悲しい話です。