2016年11月16日水曜日

50歳死亡説

あなたは50歳で死にます。
23歳の時、とある占い師に言われました。
占い師と言っても、プロではなく、少しかじった程度の趣味程度に人を占っている彼です。
彼から言われた事は数点あります。
その中で将来について言われた事は、28歳、32歳、そして50歳、の3つでした。
既に28歳、32歳は過ぎています。言われた当時は、あまり気にもせずに居たのですが、実は28歳、32歳に起きる事と言われた事が、事細かに当たっていたのです。
正直、衝撃的でした。
聞いた当時は、本当にネタ程度にしか思っていませんでしたし、なにしろまだ23歳です。あまり何も考えて生きていませんし、何よりも当たらないと思っています。
ところが、28歳、32歳と、ズバッズバッと当たってしまったものですから、50歳死亡説が非常に信憑性の高いものとなってしまったわけです。
それからというもの、50歳に近づく事に年々恐怖を覚えて生きて来ました。
そしてついに今月21日、50歳となってしまうわけです。
先日テレビに、とある占い師が出演していました。
彼女が占い師になったきっかけは、21歳の時、ある有名な占い師から、あなたは29歳で死ぬと言われた事だったと言っていました。
彼女は死にたくないので、自分で自分の運命を変えてやろうと自らが占い師となり生きてきたそうです。
それを見て、凄いなぁと思いました。
私も死にたくありません。
まだまだやり残した事だらけです。
ところが、健康診断で少し良くない事が書かれているだけで、やっぱり死ぬんちゃうかと思ってしまいます。
タバコを辞めたのも、実はこの事が大きく影響していたと思いますし、食事も思いっきり気をつけています。
ここ最近も、真剣にダイエットしています。
それもこれも50歳で死にたくないからです。
以前ここに、人は洗脳によって簡単に病気になると書いた事があります。
朝家を出て、会社へ着くまでに12人の人に「顔色が悪いけど大丈夫?」と言われると、それだけで自分が病気だと思い込んでしまい、本当に病気になっていしまうという話です。
癌だと診断されて、例えそれが誤診だったとしても、自身で癌だと思い込んで、本当に癌になってしまうという話もあります。
50歳で死ぬなんて言われたら、本当にそうなると思い込んでしまって、本当に死んでしまうのではないかと考えてしまいます。
10年以上前、テレビで中井貴一が「母親が死んだ年齢で自分も死ぬとずっと思って生きて来ましたが、それをすぎてもまだ生きています」と会見を開いていました。
それを見て「ひょっとしたら自分も50歳を過ぎても生きれるのかも」と、かすかな期待をしてみたりもしました。
やはり長生きしたいです。
もっと笑いたいですし、もっと美味しいものを食べたいです。
もっと美味しい酒も飲みたいです。
まだ行った事がない街も沢山ありあすし、食べた事がない料理も沢山あります。会った事がない人だって沢山います。

50歳を過ぎても生きるために、酒も減らしますしダイエットも成功させます。人間ドックにも行きます。
これまでずっと50歳以上の自分をイメージせずに生きて来ましたが、これからは50歳を過ぎても生きている自分をイメージして生きて行きたいと思います。

2016年11月9日水曜日

お食事処ふの

島根県松江市の住宅街にある、おそらく父親と息子、親子二代で切り盛りされている大衆食堂「お食事処ふの」



変わった名前だと思ったら、どうやら店主の本名のようです。
創業47年というから老舗と言っても過言ではありません。
デミグラスソースのかかったカツライスが美味いというので、途中下車して松江駅からトボトボ30分ほど歩いて行ってみました。






お昼のピークが過ぎたであろう13時頃に入店致しました。
入口を入って右側にカウンター席が10席ほど、左側はお座敷席が3卓12席あります。

先客は、お座敷に1組主婦グループワイワイと楽しそうに食事をしています。
私はカウンターの右奥へ腰掛けました。
すると息子と思われる若い方の店員が
「お一人様でしたらあちらへどうぞ」
と言うのです。
私は既に座っておりましたが、彼はカウンターの右奥には、私に座って欲しくないようなのです。
「は?」
「あちらにお願いします」
カウンターの左側へ行けと言うのです。
仕方なく左側へ移動し、バッグを一番左端の椅子に置き、左から二番目に腰を下ろしました。
「お荷物はこちらへかけてください」
彼は椅子に荷物を置いて欲しくないようなのです。
指さす方を見ると、座敷の横にコートや帽子をかけるような木製のコートハンガーがあります。
あんなものにこの2週間分の旅の一式が入った重い重いボストンをかけたら、一発で倒れて中のパソコンが壊れてしまいます。
こいつは何をゆーとんねや、、
私は無視をしてそのままにしました。
そもそもカウンターは私だけです。
椅子に荷物を置く事が、何故いけないのでしょうか。
何よりも、一旦座った席を変わらされた上に、今度は荷物にまでイチャモンを付けてくる、こんな店は初めてです。
「あー、そしたら真ん中に座って下さい、荷物はこちらに置かせていただきます」
彼はイラついたようにそう言うと、私のバッグを、最初に私が座ったカウンターの右端の席の後方にある長椅子に置いたのです。
そこまでして椅子には置いて欲しくないようなのです。
そして荷物は右端なのに、私にはカウンターの真ん中へ座れと言うのです。
何故右端ではダメなのでしょうか。
何故椅子にバッグを置いたらダメなのでしょうか。
この店相当やばいな、、、
そんな予感がプンプンします。
もしかしたら私のバッグの底が汚れていると思っているのでしょうか。
私は普段から電車内などで、膝上にバッグを置く事がありますので、絶対に地面には置きません。
だからこそ椅子に置いたのです。
もし普段から地面に置くようなバッグなら、そもそもこの店でも地面に置いています。
そんなに椅子に置かれるのが嫌なのなら、荷物入れを用意すべきではないでしょうか。
何故あんなに離れた場所にポツンと荷物を置かなければならないのでしょう。
しかも店員がいきなり勝手に荷物を持って行ってしまったので、バッグのファスナーも開いたままになってます。財布も見えています。
もしカウンターの右端に誰か座ったりしたら、ここからではハッキリ見えませんし、心配じゃないですか。
何を考えているのでしょうか。
私はコートを脱いで、隣の椅子に置き、カツライスをオーダー致しました。すると、
「荷物は椅子に置かないで下さい」
まだ言うんかいっっっ
あかんのかいっっ
どないやねん!!!
コートさえも置くなと言うのですから相当なものです。
私は仕方なく、自分のバッグの上にコートを置きに行きました。
その後、2人組みのお客さんが入ってきて、カウンターの右端の席に座りました。
店員は何も言いません。
1人客は右端の席は断るけれど、2人なら右端オッケーらしいのです。
どーゆーこっちゃねん!!!
なんかドンドン腹が立ってきます。
見ると先ほどの2人客は水が出ていますが、私にはありません。
もしかしたら、この若い店員は私の事が気に入らないのかも知れません。
だから席を何度も変われとか、椅子に一切の物を置くなとか言うのかも知れません。
そして水さえも出さないのかも知れません。
それなら納得です。
きっと私が、なんとなく生理的に受け付けない顔をしているのでしょう。
だから腹が立つのかも知れません。
そんなことを思いながら食べたカツライス、むちゃくちゃ不味かったです。
道具もフォークしかないので、カツを一口サイズに切る事も出来ず、かぶりつくしかなく、付け合わせのキャベツには一切何もかかっておらず、ご飯の量も少なく、、と腹が立っているので何もかもが悪いように感じてしまいました。
駅から30分も歩いて行ったのに、なんでこんな思いをして、しかもお金を払って不味い料理を食べなければならないのかと、つくづく後悔させられました。
その後、その若い店員がお座敷でワイワイとやっている主婦グループのところへ行き、そろそろお会計をお願いしますと言って追い出していました。
まだ営業時間が終了したわけでもなく、しかも我々がいるのですから、追い出さなくてもいいと思うのですが。
カウンター隣の2人組みの1人が、キャベツにかけるドレッシングがないかと訊ねると、返事は「ありません」の一言でした。
どうやら私だけではなく、客全員がうっとおしいようです。
そんなんなら商売なんて、辞めてしまうべきではなきでしょうか。
こんな商売やってたら、そのうち血の気の多い客に、顔面を真正面から思いっきり殴られると思います。
いや殴られてほしいです。

臭い荷物

JR草津線に乗っていると、ビニール袋を両手に持ったオッサンが乗ってきました。
オッサンは大きな右手のビニール袋だけを私の頭上の網棚に置き、そして反対側の向かいの席に座ったのです。
そもそも何故オッサンは自分側の網棚に荷物を置かずに、こちら側に置いたのでしょうか。
当初は全く理解できず、変わったオッサンやなぁぐらいに思っていたのです。
少しすると、私の頭上のビニール袋から、なんとも言えないオカズ臭が漂ってきました。
おそらくニンニクを使用した惣菜かキムチか、何か強烈な臭いを発する物が入っているのでしょう、正直臭い、臭いのです。
このとき初めてこのオッサンが確信犯だと気付かされたのです。
ここまでこの臭いビニール袋を持ってきて、自身でも辛かったのでしょう。
しかしいくら臭くて辛かったとしても、人を巻き込むのはやめて欲しいものです。
目の前の私が、臭くて顰めっ面をしている事は気付いているはずです。
しかしオッサンはそんな事は気にも留めず、手に持っていたもう一つのビニール袋から弁当を取り出し食べ始めたのです。
そもそも特急ではない在来線の横長の座席で、弁当を食べる人も珍しいと思うのですが、何よりも目の前の他人の頭上に、臭い臭い荷物を平気で置く人なのですから、それからすれば弁当を食べるぐらいは大した事ないのかもしれないとさえ思えてくるから不思議です。
隣に座っていたご婦人も、この臭いに耐えられなかったのか、少しして席を移動してしまいました。
私も席を移動すれば良いのですが、なんとなくそれはこのオッサンに負けたような気がして、席を立てずにいました。
30分が経過したでしょうか、オッサンは荷物を取って降りて行きました。
私は何とかこのビッグ異臭を耐えぬいたのです。
そしてオッサンに勝ったのでした。
私は小さくガッツポーズをしました。