2015年9月30日水曜日

銀シャリ屋 ゲコ亭

南海堺駅周辺は、布団太鼓のお祭りとやらで昨夜から賑わっており、今朝もそこらじゅうで布団太鼓の音が響いておりました。




















そんな布団太鼓の子供神輿と共に、宿院あたりをトボトボと歩いておりますと「銀シャリ屋 ゲコ亭」という看板が目に飛び込んでまいりました。
銀シャリ屋ゲコ亭といえば、裸でメシを炊くおっちゃんで有名なあの店です。

そんな有名な店の前をたまたま通りかかったのですから、インしないと申し訳ありません。
私はお店に駆け寄り扉を開けようとしました、すると
「ちゃうねんちゃうねん、その角曲がったとこに入り口あるわ、店かわっとんねん」
どうやら店が近くに移転したようです。先ほどの祭りのおっちゃんらが親切に教えてくれました。
きっとこのおっちゃんらも銀シャリ屋ゲコ亭の常連なのでしょう。
なんとなくですが、銀シャリ屋ゲコ亭が地元で愛されている気がしました。

角を曲がると数人の人がお店から溢れるように出てまいりましたので、すぐにわかりました。
開放された入り口を入ると、店内は人で溢れています。




















「お盆持ってこっち並んでね、順番やさかいに」
親切そうな店のおばちゃんが教えてくれます。





















まるでパン屋のように、入るとすぐに設置してあるアルミのトレイを持って、好きな惣菜を取りながら進みます。
角皿が500円、丸皿は200~250円と決まっています。
私は角皿の塩鯖、丸皿はちりめんおろし、高野豆腐、肉じゃがを選びました。

最後のところにはご飯を入れてくれるおっちゃんが居て、ご飯を粧いながら味噌汁が豆腐だと聞いてくれ、入れてくれるのです。
その奥にはあの有名な裸のおっちゃんがメシを炊いています。

店員は誰1人帽子もかぶっていませんし、制服も着ておりませんが、テキパキと気持ち良く働いています。
しかもよく客席を見ていて、ヤカンのお茶が少なくなると、何も言わなくてもすぐに持ってきてくれます。
親切な店のおっちゃんやおばちゃんらは、見ていて本当に気持ちいいですし、何よりも皆お客さんとの会話が物凄く多いのです。
近所の顔見知りなのか、常連すぎて仲良くなったのか、諸事情はわかりませんが、とにかくお客さんの方からやたらと店員に話しかけるシーンを見かけます。
なんという素晴らしいお店でしょうか。
きょうびの飲食チェーンなら、帽子や制服だけでなく、厨房で裸のおっちゃんがメシを炊いていたら間違いなくそれだけでクレームになりそうです。
しかしながら、やはりこういう人に味のあるお店が、実は最高に美味いわけです。
料理一品一品の味がどうとか、そういう問題ではありません。
この空気なのです。





















私は店員の動きやお客さんの様子を見ながら、久しぶりにゆっくりと料理をいただきました。
そして、このお店を世界一の大衆食堂だと思いました。
絶対にまた来たいと思いました。
そして良いものが理解できる沢山の友人にこの空気を味合わせてあげたいと真剣に思いました。





















食事を終え、たまたまネットで「銀シャリ屋ゲコ亭」を調べてみると、食べログの口コミに「わざわざ県外から食べに来るほどのものではありません」と誰かが書いていました。
きっとこの人は良いものが理解できない人なのだと思いました。
しかしながら、良いものを理解できない人が、いくらネットに悪口を書いても、良いものを理解できる人達でお店は溢れています。
そもそもここにいるお客さんの大多数は、ネットで調べて食べにきている人達ではなく、近所のおっちゃんやおばちゃんなのです。
私は県外から来ましたが、本当に来て良かったと思いました。
わざわざ県外から食べにくる価値のあるお店だと、真剣に思いました。

知ったかぶり

山手線に揺られていますと、目の前にいるカップルの話し声が聞こえてまいりました。

男「お酒なに飲むの?」
女「ビールとかハイボールかな」
男「え?ハイボール飲むんだ」
女「うん」
男「えー、あんなの絶対無理」
女「え?ビールより飲みやすいよ」
男「そんなことないでしょ、そもそもハイボールて何なの?」
女「なにって?」
男「あれって原液なの?」
女「え、あうん、そうだよ」
男「何かで割ってあるとかじゃなく?」
女「う、うん」
男「カルピスでいう原液?そのまま?」
女「そ、そうだよ」
男「そうなんだ」

2人ともハイボールについての知識が全くないようです。
しかし彼女もなんでそこ知ったかぶりしたんでしょう。
なんで知らんなら知らんとゆわんのでしょうか。
わからんならググりなさい。
あとでバレたらアホやと思われるだけやん