2015年2月14日土曜日

傘は持たない主義

傘は持たない主義だと言い続けてきましたが、実は傘は持てないという事なのでしょうか。
バッグの軽量化を実現し、10~20日ぐらいの長旅でも手提げバッグ1つで出かけていますが、傘も所有していないので、雨が降った場合に、何度も全身びしょ濡れとなる事に、さすがに疲れ果ててしまいました。
特に冬場の雨に30~40分も打たれるのはもう嫌です。
なので、ある時期から、雨が降ると毎回コンビニで傘を買い、雨が上がると捨てるという事を繰り返しておりました。
しかし、これにも違和感を覚えはじめてきたある日、友人から折りたたみ傘を持ち歩けば良いのではないかという提案をいただきました。
最近の折りたたみ傘は、非常に軽くなっており、持ち歩いてもさほど苦痛ではないという事なのです。
傘は持たない主義だと言いながらも、さすがにもう大人なのですから、ここは静かに従うべきだと判断し、折りたたみ傘を購入しました。
しかし、旅に出かける前に、これまで軽量化ばかりを追求し続けたせいか、どうしてもその折りたたみ傘をバッグに入れる事ができず、結局雨に降られてまた折りたたみ傘を購入するという事を繰り返し、自宅に何本もの折りたたみ傘があるという最悪の状態となってしまったのです。
これではまるで、傘マニアです。人から見たら傘収集家です。
傘は持たない主義だと言いながら、自宅には何十本という傘を所有しているという。
これではさすがにダサすぎます。
そんな経験を元に、最近では常時折りたたみ傘をバッグに入れるようになりました。
もう傘と私は一心同体という状態です。

そんなある日、名古屋のホテルへチェックイン後、ある程度の荷物をバッグから出して軽量化し、仕事に出かけました。
外は晴れています。
当然、軽量化がモットーですので、折りたたみ傘もホテルの部屋へ置いて出かけます。
深夜、終電でホテルまでの最寄り駅に到着すると土砂降りでした。
駅からホテルまでは徒歩15~6分です。
12月の冬の雨は非常に辛いものがあります。
なぜ先程ホテルへ傘を置いてきてしまったのでしょうか。
つくづく傘に縁がありません。
コンビニも徒歩7~8分の位置です。
7~8分濡れるのならホテルまで行ってしまっても大差ありません。
結局、全身ずぶ濡れで部屋へ帰りました。
その数日後、尼崎のとある駅を降りた際、また雨が降ってきました。
今度はしっかりとバッグに折りたたみ傘が入っています。
改札を出て傘を取り出し、さっそうと傘を開くと「バキッ」という音と共に、傘の上部がすっぽ抜けてしまったのです。
「どないやねん!」
確かに安い傘です。安い上に軽いので壊れやすいのは納得できます、できますが、たった数回使っただけで壊れてしまうのですから、さすがに腹が立ってきます。
しかもここからコンビニまでは徒歩20分ぐらいでしょうか、結局また冬の雨に打たれながらトボトボと歩いたのでした。
しかしどんなけ傘に縁がないのでしょう。
傘なんて持たないと言い続けた天罰でしょうか。

テングうどん

長崎の友人が「とても美味しいうどん屋がある」と教えてくれたので、早速行ってみる事にしました。
彼は時々こういう情報をくれます。
こちらとしても、地元住民の貴重な口コミ情報は大変有難いものです。
また、過去にも彼から教えてもらったお店は、どこもとても美味しい印象がありましたので、信憑性も高いですし、楽しみにして行ってみたのです。
彼と別れ、車で30分ほど走ったところにお店はありました。
10台ほどの駐車場は満杯で、駐車場の空きを待っている車まであるほどでした。
そのまま30分ほど待ち、車を停めてお店に入ります。
お客さんは、品のある年配のご夫婦が多く、店内は満席です。
これほどまでに人気なのなら、さぞかし美味しいのでしょう。
アルバイトらしきホールスタッフに、1人だと告げ席を案内されます。
20席ほどあるカウンター席は満席でしたので、9席あるお座敷席へ通されました。
友人からは「天ぷらうどんが美味しい」と聞いていましたので、天ぷらぶっかけうどんを注文しました。
待っている間にも、続々とお客さんが入ってきます。
すると、先ほどのホールスタッフが近寄ってきてこう言うのです。

「カウンターが空きましたのであちらへどうぞ」

私は別にカウンター席を待っているわけではありません。
もう座っているのですから、わざわざ靴を履いてまで、席を変わりたくはありません。
見ると、入り口に3人組のお客さんが入って来たようです。
私が今座っている席は、3人掛けのお座敷カウンターです。
この席をあのお客さんに譲って欲しいのでしょう。
それならそうと言ってくれれば、ホイホイと席を変わります。
なのにあんな言い方をするなんて、まぁでも、ややこしいので黙って席を移る事にしました。
カウンター席へ移ると、ちょうど目の前に厨房が広がります。
厨房を取り囲むような、コの字型のカウンター席となっているのです。
こういうオープンキッチンのお店を見るたびに、中にいるスタッフは、ジロジロお客さんから見られてるわけですから、非常にやりずらいのだろうなと想像してしまいます。
逆に、お客さんからすると、作業全てが見えるわけですから、キチンとやってさえいれば、非常に印象も良くなるでしょうし、また暇つぶしにもなるわけです。
注文したうどんが来るまでの間、厨房内のスタッフ一人一人に目をやります。
男性は1人、残り5~6人は女性スタッフです。
もしかすると、その男性が店主でしょうか。
しかし彼は、フライヤーの前から離れず、ずっと天ぷらを揚げています。
それよりも、うどんを打って切って湯がいてしている年配の女性がいます、もしかするとその女性が店主かもわかりません。
後はアルバイトらしき若い女性ばかりでしたので、どちらかが店主でしょう。
しかし、彼らは作業に没頭しており、お客さんの方は一切見ていませんでした。
そればかりか、お客さんが入って来た時の「いらっしゃいませ」や、帰る時の「ありがとうございました」すら言わないのです。
アルバイトらしきスタッフは言っています。
しかしこの2人は、そちらを見ることもせず、一切言葉は発しませんでした。
となると、ただのアルバイトなのでしょうか。
ひょっとすると、アルバイトらしき若い女性が店主なのでしょうか。
少しすると、うどんが出て来たので、食べて店を後にしました。
私が帰る時も、レジをやってくれた若い女性だけが「ありがとうございました」と言いました。
店を後にして、少しすると、先ほどの友人からLINEが来ました。

「うどんどうでしたか?」
「うまかたで」
「でしょでしょ!店主もいい感じの愛想いいおっちゃんでしょ?」
「あー、あれ店主か、ちょっとテングなってんちゃうか」
「何かありましたか?」
「いやずっと揚げ物だけやっとって、一切ありがとうございましたもいらっしゃいませもゆわんねん」
「あぁテングなってますねそれ」
「まぁあんなけ流行ってたらテングにもなるわなそら」
「確かに」
「味は美味かっただけに残念やな」
「そですね」

人は結局、料理が美味しいというだけではなく、スタッフの接客やお店の雰囲気、居心地、価格、そして店主の人柄などで、再来店するか否かを決めています。
中でも店主の人柄というものは、一番大きな理由となるのではないでしょうか。
例え料理が普通だとしても、店主の人柄が良ければまた行くものです。
料理を食べに行くのと同時に、店主に会いに行きたいものなのです。
店主と友達になればもっともっと通うでしょう。単純なものなのです。
但し、こちら(客側)が店主を友達だと思っていたとしても、店主側は実はあくまでも仕事としか思っていなくて、ただの客だとしか見ていない場合、それが判明していまうと、もう行きたくはなくなります。
そこも単純なのです。

正しいシャワーの姿勢

長崎の友人達と飲んでいる時、シャワーについての話題となりました。
すると彼らは皆、風呂場で座った状態でシャワーを浴びているというのです。

「は?は?はあ?ほなら風呂にスケベ椅子置いてるん?」
「はい、そーです」
「えーー!やらしっっ!やっらっしっ!」

そもそもシャワーなんて、立ったまま浴びないと全身にお湯が行き渡らないと思います。
立っているからこそ、頭部に浴びたお湯がつま先まで流れ落ちるので、お湯が全身に行き渡るのです。
座った状態ですと、頭部に浴びたお湯は、臀部で終わってしまいます。
しかも背中に浴びたい時、座ったままですと回転し辛いじゃないですか。
さすがに納得できないので聞いてみました。

「いつから座ってシャワーしてるん」
「物心ついた頃からずっと座ってます」
「ほならケツどないしてんねん、ちゃんと洗うてないんちゃん」
「いや片方ずつ浮かして洗ってます」
「ほならジムの後のシャワーでも座ってるんやな、海の家のシャワールームでも座ってるんやな」
「いやシャワールームは椅子がないじゃないですか、そういう場合は立ってます」
「ほなら椅子があるかないかなんやな」
「ん、まぁそうかも知れません」

結局、ちゃんとした理由もなく、ただなんとなく椅子があれば座り、無ければ立つという、曖昧なままの状態で、これまでシャワーを浴びてきているようです。
さすがにこの2人だけでは判断は難しいと思い、その後も地域に関係なく12人の人に聞いてみました。
すると12人中9人が座ってシャワーを浴びていたのです。
しかもある高校生はこう言ったのです。

「立ってたら疲れるもん」

疲れる?
若いくせに疲れるてどないやねん、どんなけ体弱いねん
若者よ立ちなさい。
若者でなくても、シャワーの時ぐらい立って下さい。

最近の悩み

ここ最近の一番の悩みといえば、やはり風呂上がりの濡れた体をどう拭くかに尽きると思うのです。
もうかれこれ数ヶ月以上は悩んでいるでしょうか。
濡れた体を拭き取る順序は、洗う順序と同じく、頭、顔、左手、右手、胴体、背中、下腹部、臀部、左足、右足と決めています。
そして最後に足裏を拭くのがこれまでの私の順序でした。
ところが数ヶ月前にふと思ったのです。
足裏を拭く必要があるのか?
私はバスマットはタオル地の物を使用しています。
タオル地じゃないと、キチンと足裏の水分を拭き取れないからです。
ただでさえ足裏にはバリアゾーンが無いので、中まで水を含んでいるのですから、いくら拭き取った後でも湿っているものです。
これがタオル地ではなく、絨毯みたいな生地だったりすると大変です。
水分を充分に拭き取れないばかりか、なんとなく洗ったばかりの足裏をホコリなどで汚してしまいそうな気になるのです。
そういう意味では、銭湯や温泉施設は非常にストレスがたまるわけです。
勿論、タオル地でも汚れているのでは意味をなしませんが、綺麗なタオル地のバスマットなら、ストレスゼロでお風呂から出る事ができるのです。
ところが、このタオル地のバスマットを使用するのであれば、風呂上がりに足裏までワザワザ拭き取る必要が無いのではないかと、考え始めたのです。
勿論、拭かずに乗ると、その分バスマットが濡れます。
濡れますが、一晩もすればマットも乾くのではないか、乾くのであれば、朝風呂の後でもまた気持ち良くバスマットを使用できるのではないか。
そんな事をいつも考えているのです。

録画

テレビ番組を録画しておいて、後で時間のある時にゆっくり見る。
これまでの人生で、そんな事をやった事もなければ、やりたいとも思った事がないのです。
そもそも時間のある時というものがありません。
ほぼ時間は無いのです。
何かしらやる事があって、ヒマと感じる事がないのですから、録画した番組を見るヒマが無いのです。
先日、とある友人から、それは人生を無駄にしているよと言われました。
効率良く見たい番組を録画して見た方が、無駄な番組を見る事がなく、得な人生だと言うわけです。
しかし、見たいものしか見ていなければ、偏った情報しか得られないのではないでしょうか?
まるでインターネットのニュースを読むようなもので、タイトルを見て興味あるものしか開かないという事と非常に似ています。
逆に、どんな番組をやっているのかを一切調べずに、私のようにたまたま見て得た情報というものには偏りがありません。
選んでいないからです。
見たくないものの中に、後で見て良かったと思うものは沢山あるはずなのです。
しかし、見たいものを見逃してしまうのはどうかと指摘されましたが、見たくても見れないのであれば、それは縁がなかった訳ですから、仕方ないと思っています。
連続ドラマをたまたま見て「面白い、また次も見たい」と仮に思ったとしても、それが何曜日の何時からの番組なのかさえ記憶していませんから、たまたま偶然見る事がない限り、次は見れないのです。
それでいいのです。
テレビ番組にも、縁がある番組と縁のない番組というものが存在しています。
私のように非常に不規則な日々を送っていても、たまたまテレビをつけただけなのに、不思議と毎回見れる番組もあるのです。
縁のある番組というものは、他県に行っていてもたまたたま見れてしまうから本当に不思議です。